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デスパイアにハヤテたちが  4

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鷲の宮家の宝具である木刀・正宗は相変わらず恐ろしいくらい強力だった。
伊澄さんマリアさんハヤテ君が3人がかりでも敗れた魔物――デスパイアというらしい――に普通の人間である私が互角以上に戦えるんだから。
擬態を捨て本来の姿になったデスパイアは、立て続けにシールドみたいなものを出現させるけれど、正宗はそれごとデスパイアの身体を切り裂いていく。
デスパイアは無数の触手で攻撃してくるけれど、木刀・正宗の特殊能力で、潜在能力を極限まで引き出されてる私にはスローモーションに見える。
……これなら行ける。
倒せる。
ハヤテ君たちを解放できる。
正宗でデスパイアにトドメを…………………………え?

「ご……ごめんなさい……ヒナさん……」
「……あ……あゆ、む……? どうして……ここに……?」
「敵の目の前で雑談とは余裕ですねぇ♪」
「しまっ……ごぷぐっっ!!!」

ギリギリで木刀を止めた私の脇腹に、太い触手が凄いスピードで突き刺さった。

グギギィッ!

鈍い音とともに私の肋骨は粉砕され、そのままの勢いで私は吹き飛ばされる。
何メートルも飛ばされて床に激突。
……ど……して……歩が。
わかんない、けど……助けないと……。
何とか立ち上がろうとした瞬間すさまじい激痛が脇腹に走る。
おなかを抱えて丸まる。
剣道部でケガには慣れてるけど、苦痛の桁がまるっきり違う。

「人間とは思えない速さと攻撃力だったけど……どうやら防御力は普通の人間と変わらないようねぇ♪ それなら……♪」
「う゛う゛……ぐあ゛っ! ごぼぉっ! がふぁっ! げあ゛っ! はぐう゛っ!」

触手で空中に持ち上げられた私は、おなかに触手の弾丸を食らい続けた。
ただでさえ身体に力が入らないのに、×の形に拘束されてるので、よけるどころかガードするのも不可能。
断続的に続く暴行に、すっぱいモノが胃の中から込み上げてくる。
……気絶できれば楽なのに。
デスパイアは気絶しないよう私の意識が遠のくたびに、暴行を一時ストップする。
そして再び暴行。
ギリギリ気絶できない暴行が延々と続く。

「やめてっ! も、もうっやめて! ヒナさんが死んじゃうっ!」
「……お友だちのアナタが代わりに嬲られる……? それなら許してあげるわよぉ……♪」
「わ……わわわ、わかったよ! 何でもするっ! 何でもするからヒナさんにはっ……!」
「ウフフフフフフフ……美しい友情ねぇ……♪」
「……ぁ……あ……ゆ、む……。ダメよ……そんな……ハヤテ君たち……みたい、に……ごぷっ! げぷぅ……きゅぽぁ……っ!」

ビチャビチャ……ビチャ……ビチャ……

蚊の鳴くような声の制止は、大量の嘔吐物で断ち切られた。
嘔吐物には赤いのが少し混じっている。
内臓の一部に折れた骨が刺さったのかもしれないけれど、わたしは身体よりも心が痛かった。
……ハヤテ君だけじゃなく……歩まで。
大切な人が傷つけられてるのに気づかなかった自分。
気づいているのに……目の前で酷い目にあいそうになってるのに助けられない自分。
そんな自分が情けなくて仕方ない。
悔しくて涙が止まらない。
わたし……もっと強い人間と思ってたのに……。





「はぁっ……はぁっ……ヒナさん……はぁっ……はぁっ……はぁっ……! やっぱり……はだ……キレイですね……! 前より……キレイになってるんじゃないですか……!?」
「……やめ……て……歩……! やめて……お願いっ……!」

失意のうちに気絶した私が目覚めたとき、目の前には生まれたままの姿の歩。
見ているのが夢か現実か判断できない私をよそに、歩は私の衣服を全てはぎ取り始めた。
なぜか激痛は嘘みたいに消えていたけれど、ほとんど身体は動かない。
動かせない。
せめて言葉で説得を試みるけれど、まるで歩は聞いてくれなかった。
何かに憑かれたような虚ろな瞳で、ハダカになった私の身体を撫でまわす。
……あゆ、む……蠱蟲(こちゅう)とかいう魔物……しこまれちゃったの?
最悪の事態を打開する策を考えようとするけれど、脳裏に濃い霧がかかってるみたいに思考がまとまらない。

「あれ……ヒナさん……? うわあ……高校生なのに……つるつる……! うふふふふふ……発育が悪いとは思ってましたけど……!」
「……み……みない、で……! お願いっ……見ないで……見ないでぇっ!」

大きなコンプレックスであるパイパンを指摘されて羞恥に死にたくなる。
……歩に見られ、からかわれるなんて。
まだデスパイアに嘲笑される方がマシ。
化け物の言葉と割り切って無視できるから。
相手が人間……それも親友と思うと……!
幼女みたいに大粒の涙をポロポロこぼしてしまう。

「……ヒナさん……泣かないでください……。すみません……無神経でしたね。おわびに……」
「あ゛あ゛あ゛っ!? 歩……何するの……そっ……そんなとこ……ナメないで……! き……きたな……い゛い゛い゛っっ!」

アソコの入り口を歩の舌が撫でるたびに、わたしの身体はビクビクと跳ねる。
無意識のうちに口が開き、自分でも驚くような甘い声がもれ出す。
……お……おかしい。
どうして……こんなに……?
まさか私も……アレを……?

「おほほほほ……さすが才色兼備な白皇学院の生徒会長様♪ このような状況で冷静な分析、見事ですわぁ♪ 大正解ですわぁ。お2人の体内に蠱蟲(こちゅう:寄生した生物を淫らに改造する魔物)の卵を寄生されてもらったわぁ。ウフフフフ……精神はまだ耐えてるようだけど、肉体はもうダメみたいねぇ♪」
「……そ……そんなこと……ない……っ! わたしは……アナタみたいな化け物には、絶対……あヒィッ!?」
「あきらめましょうヒナさん……どんなに耐えても無理なのは、ハヤテ君たちを見たら分かるじゃないですか……。じ……実際わたし……ダメでしたし……はう゛う゛っ! はぁっ……はぁっ……はぁっ……!」

歩は太い棒を股間に装着した。
アレはディルドー?
お姉ちゃんに見せられたエッチな本で見たような……アれ?
おかしい。
どうして歩がすんなり太いのを入れてるの?
歩は処女だったのに………………まさか。

「今ごろ気づいたのぉ? 前言撤回♪ 白皇学院の生徒会長様は、意外とおバカさんなのねぇ♪」
「……あ……あゆ……む……。あなた……もう……」
「はい。処女じゃありません。ヒナさんが気絶してる間にレイプされちゃったので。思ってたより痛くなかったですよ? オナニーより遥かに気持ち良かったし……そんな顔しないでください、ヒナさん。こうなっちゃったのは私が悪いんですよ? ヒナさんに待ってろって言われたのにノコノコついてきて人質になって。私がいなかったらヒナさん勝ってたのに」

歩はいつも通りの、わたしの大好きな笑顔で慰めてくれる。
……そ、そんな風に笑わないで……歩。
死にたくなるから。
こんな時に他人を気遣える強い女の子を、大切な大切な友人を守れなかった自分を殺したい。
もちろんデスパイアも憎いけど、自分自身も同じくらい憎い。
マリアさんやハヤテ君は必死に止めたのに。
自分の力を過信して親友を苦しめるなんて……わたし……最低……。

「賢い人は色々考えて大変ねぇ。歩ちゃん、早く犯しなさい。何も考えられない……何も考えなくても大丈夫なところにイカせるのよぉ♪」

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