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たまき暴走

5KB  タマ姉・瑠璃・郁乃

「良かったわよ、タカ坊」
「……そう。タマ姉、あのさ」
「却下」

言い出す前に希望を砕かれて肩を落とす。
オレとタマ姉は今、ベッドの上で抱き合っている。
二人とも裸。
ついさっきまで身体を重ねていたから、まだ肌が汗で濡れている。
何度も射精したから腰が重い……。

「あそこまでヒートアップしたら、最後まで行かないと終わらないわ」
「………………」

……そうかもしれない。
オレたちが横になっているベッドから少し離れた床で、二人の男女が絡んでいる。
男は雄二。
オレの親友でタマ姉の弟。
射精が近いのか腰の動きは凄く早い。

「……助けて……さんちゃん……イルファ……ウチ……ウチ……また、イって……あんンッ……」

雄二の下で喘いでいるのは瑠璃ちゃん。
珊瑚ちゃんたちに助けを求めながらも、身体を雄二に合わせて動かしている。
少しでも気持ち良くなりたいと思っているのは明らかだ。
初めて雄二に犯された時は強姦魔とか変態とか変質者とか、罵倒の限りを尽くしていたのに。
……女の子って悲しい生き物だな。

「うおお……出すよ……瑠璃ちゃん……! 受け取ってくれ……うおおおおっ……!」
「あっあかんっ! ウチ……今日……危ない……あかん……あかんって……! う゛う゛ぅあ゛あ゛~~~~~~!」

瑠璃ちゃんの絶叫を無視して、雄二は瑠璃ちゃんの中に射精する。
煮えたぎった精液をぶちまけられる衝撃で、瑠璃ちゃんも絶頂に達したみたいだ。
憎悪する男の精液を膣内射精されて昇りつめる。
そんなのエロ本やエロゲーの中だけの話と思っていた。
最近まで現実に存在するなんて知らなかった。
……知りたくなかった。

「タカ坊、どうしたの? 顔色が悪いわよ。大丈夫?」
「タマ姉。愛佳は今、どこで何してるの?」
「……それを聞いて、どうするの?」

菩薩のように穏やかに微笑んでいたタマ姉の顔が豹変する。
……愛佳と付き合うようになったのが三ヶ月前。
初めて愛佳としたのが二ヶ月前。
愛佳とデートしているところをタマ姉たちに拉致されて、タマ姉にオレが、愛佳が雄二にレイプされたのが一ヶ月前。
愛佳がオレの目の前で雄二に膣内射精(なかだし)されてイッたのが二週間前。
……それから1回もオレは愛佳と会っていない。

「あの子のことは忘れなさいって言ったでしょう?」
「忘れられないよ。忘れられるハズないじゃないか。付き合ってたんだから」
「……仕方ないわねえ。ついて来なさい」

タマ姉はオレの手を引いてベッドから降りるとドアに……って!

「タマ姉オレたちハダカ服なしで外でたら警察が」
「落ち着きなさい、タカ坊。外なんか行かないから。行くのは地下室よ」
「ち、地下室? あそこに愛佳いるの?」

絶対に思い出したくないけれど、夢に出るくらい衝撃的な記憶が脳裏をよぎった。
……行きたくないな。
あそこに行くと必ず悪いことが起きる。
前回も前々回も行ったことを後悔した。
今回も……。

「そうよ。どうする? 行く?」
「……行くよ」





「あははははははははは♪ 郁乃、カワイイ声でイクんだね♪ もっと今の声、聞かせてよ♪ ほらほら♪ ここがイイんでしょ♪ ほらほらほら♪」
「あ゛あ゛あ゛っ! はぁっ……あ゛っ……ん゛ん゛っ! やめ……おねえ、ちゃん……だめぇっ……!」

地下室にいたのは愛佳だけじゃなかった。
愛佳の妹の郁乃が、愛佳に責められていた。
ベッドにあお向けに寝ている妹の胸をナメ、アソコを指でいじっている愛佳の顔は、明らかに正気を失っている。

「どれだけ嬲ってもタカ坊をあきらめるって言わないから搦め手で責めたのよ。そしたら予想以上に効いちゃって。壊れちゃった」
「……からめ、て……って……何……?」
「オレが委員ちょの前で、郁乃ちゃんを犯したのさ」
「~~~~~~!?」

いつの間にか後ろにいた雄二の言葉に絶句する。
……それじゃあ、壊れても不思議じゃない。
むしろ壊れるのが自然だ。
それくらい愛佳は郁乃を溺愛していた。
その郁乃が自分のせいで処女を失う場面を見せつけられたら……。

「あ、タカ君、タマお姉ちゃん。終わったの?」
「……このみ……」
「ちょっと、このみ。どこ行ってたのよ? この子たち見てるように言ったじゃない」
「ごめんなさい。これ、捨ててきたの」

このみがそう言って見せたのは……バケツ?
これで何を……あ。
まさか……。

「浣腸したの? そういえば少し臭いかも……」
「脱臭剤たくさん噴いたんだけど……。あ、浣腸したのは私じゃないよ」
「……このみじゃなかったら……まさか……愛佳……?」

恐る恐る聞くと、このみは『当然じゃない』という顔でうなずいた。
……そうだよな。
この部屋にいたのは愛佳、郁乃、このみの三人なんだから。
手足をベッドに縛りつけられている郁乃が浣腸できるワケないし。
……それにしても……愛佳……。

「妹に浣腸するなんて……本当にぶっ壊れちまったんだな、委員ちょ」
「アンタのせいでしょ。あんなにショッキングな方法で犯すから」
「なっ……できるだけダメージ与えそうな方法でやれって言ったのは姉貴だろ!? それにオレがやり終わった後、委員ちょに何か言ってたよな? アレが決定打になったんじゃねえのか?」
「ねえねえ、タカ君。まだ……その、できる? わたし久しぶりに……し、してほしいんだけど……」
「………………」

このみ、タマ姉、雄二が何かしゃべってる。
しゃべってるけど、ほとんど聞こえない。
オレの意識は愛佳と郁乃に向けられていた。
……なんで、こうなったんだ?
愛佳と付き合うようになったのも。
郁乃が初めて素直な笑顔を見せてくれたのも。
どっちも昔のことじゃない。
つい最近まで三人で、よく話してたじゃないか。
あまり意味のない会話が、ものすごく楽しかった……。

「イッイクッ! またイクッ! イッちゃうぅっ! ふあ゛あ゛っ! おねえ、ちゃっ! イッたからっ! もうイッたからっ! やめてぇっ! だめぇっ! あたしっ! 壊れちゃうっ……!」
「うふふふふふふふふふふふふふふふ♪」

次々に送りこまれる快感に気絶する事もできない郁乃。
理性がカケラも感じられない声で笑いながら、淡々と責めつづける愛佳。
……見ていられない。
見たくない。
だけど、目を離せない。

「そんなに熱心に見ちゃって。どうしたの、タカ坊? もしかしてタカ坊も、あんな風に責められたい?」
「げっ……貴明、お前そういう趣味あんのか」
「……そういう趣味って何だよ……」
「あれだ。女装男子とか男の娘ってやつ。女みたいな服を着て、女に責められたいんだろ?」
「え゛え゛っ……タカ君、そういうの好きなの? よ、よく……わからないけど、このみで良かったら相手するよ!」

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