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たまにお手つき  4

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うちが眠りから覚めると、黄色い絹を着た娼婦のような朝になっていた。
隣の杏(あんず)はピクリとも動かない。
極薄の襦袢(じゅばん)だから胸やアソコが丸見えやけど、昨夜さんざん責めたからか惹かれない。
ひかれたのは、足。
……杏のおみや(足)あんじょう(とても)かわええなあ。
ツンツンとつつきペロリとなめる。
さらに頬ずり。
ここまでやっても杏は起きない。
起きる気配すら、ない。

「竹千代様に、どえらい気に入られたようどすなぁ。うちが進めた事やけど、何や複雑な気分やわ」

うちが杏を抱くよう竹千代様に進めた理由は単純明快。
多くの女性を抱き少しでも多くの子を成すのが、次期将軍の竹千代様の義務!
いくらウチらが力説しても――現将軍様(うえさま)なんて刀まで持ち出したのに――竹千代様は適当に返事するだけで、たまちゃん以外を抱かなかった。
……その気持ちは痛いほど理解できる。
一目惚れしてから3年、竹千代様は熱心にたまちゃんにアタックし続けた。
天然のフラグブレイカーのたまちゃんに玉砕する日々。
それでも竹千代様はあきらめずチャレンジし続けた。

「桜乃はおかしな事を聞くんだな。たま以上に魅力的な女人など、いるワケがないだろう」

言い切った竹千代様の表情は、ものすごくマジメなものだった。
それを聞いてウチは傍観者の立場を捨て、積極的に竹千代様を応援するようになって、あの日ついに竹千代様の悲願は実現した。
自分の事みたいに嬉しかった。
あまりにも嬉しくて杏を可愛がりすぎて、杏を病院送りにしてしまったくらい。
もちろん竹千代様はウチより遥かに喜び、あまりの喜びように知らない人間は医者を呼んだ。
それから1年。
やっと竹千代様はたまちゃん以外の女性を抱いた。
……ええ事どす。
ええ事やけど抱いた相手が杏なのが、正直むっちゃ不愉快どすな。

「今さら言うても仕方ないどすな……おちょうず(トイレ)にいってこ」

うちは布団から出てトイレに向かった。
窓から暖かい猫のような春の日差しが入っている。
……また露出にええ時期が来たなぁ。
思わず顔がほころんでしまう。
見られるのにトンでもなく弱い杏は、露出プレイで凄くええ反応をしてくれる。
今度はたまちゃんと竹千代様も一緒にやってみようか?
杏はたまちゃんが好き。
ライクやなくてラブ。
それは杏自身も気づいていないような淡い想いやけど『お姉さま』のウチには分かる。
そやから先手を打って杏を犯し、たまちゃんを竹千代様に犯させた。
正直もう少し時間をかけて進めたかった――そうすれば竹千代様に苦労させられる事はなかったはず――けど大体うちの思惑通りに進んでる。

「おお、桜乃。早いな。よく眠れたか? 杏だが、よかった。さすが桜乃が目をかけていた女人だ。よき女子(おなご)に会わせてくれた。礼を言う」
「……めっそうな(とんでもない)。お役に立たせてもろて、ウチこそ光栄に思てます」

うちは何とか笑顔を作って答える。
作り笑顔に慣れてなかったら危なかった。
竹千代様のナナメ下……四つんばいで全裸のたまちゃんを見る。
土気色の表情。
秘部に深々と挿してある張型。
ミミズ腫れだられの背中。
……どえらい事なっとるな、たまちゃん。
近ごろ竹千代様の責めは度が過ぎる事が多い。
いくら責めても壊れないと確信しているように、微塵も容赦のない責めをする。
かなりサドっ気のあるウチですら引いたり止める場合もある。
たまちゃんは強い子。
強い子やけど、それは精神面の話で、肉体的にはどっちかと言えば弱い。
朝から晩まで家事に追われても大丈夫なくらいの体力はあるけど、一晩中せめ続けられても平気なほどの体力はない。
あるワケがない。
大奥にいる女性に、それほどの体力を要求するのが無茶や。
たまちゃんのほいない(あわれな)姿にうちの中に同情や憐憫、憤怒の感情がめばえる。

「……竹千代様……たまちゃん少し顔色が悪いように見えるんどすが。えげつない責めをするのもエエどすが、その後はゆっくり休ませてあげ」
「うるさいな。そんなこと言われなくても分かってる。たま、行くぞ」
「……はぁっ……はぁっ……た……竹千代様……。ちょっと……ちょっとだけで……はぁっ……いいです、から……。はぁっ……やすませ……はぁっ……おねが……はぁっ……しま……あ゛あ゛あ゛っ……。とめて……ください……あ゛あ゛っ……お尻も……なんて……あ゛あ゛……また……ゆるし、て……。イキ、ます……イキます……ぁ……あ゛あ゛……」

たまちゃんは四つんばいの姿勢を保てなくなって倒れるけど、竹千代様は首輪から伸びた鎖を引っぱって強引に起こす。
脱力した裸体がビクビクと震えさまざまな体液――母乳や愛液など――が噴き出した。
明らかに絶頂に達しているけど、たまちゃんの反応は鈍い。
……かなりヤバイ状態どすな。
疲れているだけなら、ここまで酷い状態にならない。
媚薬の過剰投与か無茶な責めのどちらか、もしくは両方だろう。
杏の気絶を潮に寝間から下がった自分を罵りたい。

「ああ、キレイなおぐし(髪の毛)がいたんでもうて……竹千代様! 今日はコレで終わりどす! いいどすな!」
「……なっ……!? まっ待て桜乃! 勝手に余の……ひぃっ!? わ、わわわわわ、わかった! 任せる!」

ギロリとにらみつけると、竹千代様はとたんに小さくなった。
たまちゃんの前では無邪気な悪魔でも、ウチにとっては惰弱な男の子にすぎない。
ぶっちゃけた話、忠誠心なんかカケラも持ってない。
尊敬する『お姉さま』の主人だから従ってるだけ。
……かわええ子を痛めつける男は死ぬべきどす。
鳴かせるのは構へんけど、泣かせるのは絶対に許せへん。
怒りを込めて視線をぶつけていると、無様にオロオロしていた竹千代様は、耐えかねたように部屋に戻っていく。
今度じっっくり説教した方がいいどすな……。
少し手綱を緩めすぎたかもしれへん。
かわええ女の子が堕ちるのを見るのは大好きどすが、壊れた女の子を見るのはかなん(やりきれない)から。

「さ……さくら、の……さま……。わたし……何か……やらかしましたか……?」
「……たまちゃん、ごめんな。ウチちょっくり(ちょっと)いけずやった。かんにんして」

さらなる陵辱におびえるたまちゃんを見て、さすがにウチの良心は痛んだ。
めったに動く事がない良心やけど、たまちゃんに関しては動くことが多い。
……ウチもたまちゃんに惹かれてるからやろうなぁ。
先に杏に会っとったから惚れやんだけど、たまちゃんに先に会っとってたら、たまちゃんの世話親になるために、あらゆる手段を用いたに違いない。

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