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たまにお手つき

5KB  竹千代様&桜乃×たま

「たま、余の初めての相手になってくれ。この通りだ」
「竹千代様……何度も説明したじゃないですか。そういう事は御中臈(おちゅうろう)の方に頼んでください」

将軍の側室は基本的に将軍付の中臈から選ばれる。
将軍が目に適った者の名を御年寄に告げると、その日の夕刻には寝間の準備をして寝所である「御小座敷」に待機。
御台所付の中臈が将軍の目に適った場合は、将軍付御年寄が御台所付御年寄に掛け合って寝間の準備が行なわれる。
寝間を終えた中臈は「お手つき」と呼ばれ、懐妊して女子を出産すれば「お腹様」(おはらさま)、男子を出産すれば「お部屋様」(おへやさま)となり、ようやく正式な側室となる。
さらに我が子が世子となり、やがて将軍ともなれば、落飾した側室でも将軍生母として尼御台(あまみだい、落飾した御台所)をはるかに凌ぐ絶大な権威と権力を持つ。
五代将軍徳川綱吉の生母・桂昌院はその最たる例で、従一位に叙せられている。

「そんなwikipediaのコピペな説明は、もう嫌だ! たま自身の気持ちを言ってくれ。余の初めての相手はそんなに嫌か? 父上の命令で仕方なく仕えているだけなのか? 正直に言ってくれ。やめたいのなら、すぐに辞めさせてやる」
「まっ待ってください、竹千代様。おっしゃっている事がメチャクチャです。落ち着いて……~~~~~~!?」

いきなり背筋を甘い電流が駆け上がり、思わず私は姿勢を崩してしまった。
……な、何?
竹千代様の前で無礼な真似を見せたらダメ!
あわてて姿勢を元に……戻せない。
灼け痺れているような、異様な感覚が全身を支配している。

「た、たま? どうしたんだ? 大丈夫か? たま? たま!?」
「……だ……だいじょ、うぶ……です……」

狼狽して私の顔をのぞきこむ竹千代様。
安心していただこうと何とか声を絞り出したけれど、実際は全く大丈夫じゃない。
体内の熱は収まるどころか、徐々に膨張しているような気がする。
……ど……どうして……こんな……あ、れ?
私を抱きしめている竹千代様の服から、かいだ事のない匂いが。

「……た……竹千代様……。服に何か、香を……?」
「え? あ、ああ。桜乃にもらった獣心香という香をたきしめている」

……桜乃様ににもらった香?
何か頭の中で危険信号がものすごい音で鳴っている。
桜乃様、竹千代様を応援してましたよね。
ま、まさか……!?

「た、竹千代様……申し訳ありません……。わたし……少し……あうっ。ううう……」
「た、たま! 待っていろ! 今すぐに医者を」
「その必要はないどす、竹千代様」
「さっ桜乃!?」

立ち上がるのに失敗して倒れたので見えないけど、桜乃さまが来られたみたい。
これで大丈夫……と安心するべきなのかもしれないけれど、わたしの中では不安が凄い勢いで大きくなっていく。
……桜乃さま、何しに来たんですか?
まさか私と竹千代様を……。
い、いくら桜乃様でも、そこまで非常識なことは計画しないですよね?

「大変なのだ桜乃! た、たまが……! たまが急に……!」
「だから大丈夫どす、竹千代様。香が効きすぎたようどすなぁ、たまちゃん。いま楽にしてあげますえ♪」
「……なっ……!? ちょ……や……やめてください……桜乃さま……! どうして脱がせるんですか……!?」

桜乃様は満面の笑みを浮かべながら、わたしの着物を脱がせていく。
もちろん私はあわてて抵抗するけれど、香のせいで力が抜けているせいで、ほとんど抵抗できない。
……た、竹千代様の前でこんなこと。
というか桜乃さま本当に私と竹千代様を!?
わたしは世話役に大抜擢されたことで、嫉妬の目で見られまくっている。
それなのに竹千代様のご寵愛をいただいたら、余計に反感が高まるのは火を見るよりも明らか。
命が何個あっても足りないような事態になりかねない。
何回も愚痴ってるんだから、そんなの桜乃様は承知されていると思っていたのに……!

「始める前に全て脱ぐなんて風情ない事おびただしいどすが、着物を汚さないために堪忍してな? そのぶん気持ちええ事たっっぷりヤッてあげるから許して♪ 竹千代様も、服をお脱ぎになってください」
「さ……さささ、桜乃……!? こ……これは一体……。どういう事なのだ……!?」
「竹千代様のご希望を叶えるために一芝居うたせていただきました♪ あの香には女人を素直にする効果があったんどす。今のたまちゃんは竹千代様への愛情で、身体が溶けている状態。たまちゃんを不憫に思われますなら、どうかご寵愛を……♪」
「……そ……そうなのか……。よ、よよよ、よし! そそそそそ、それなら余ががががが……」

竹千代様は桜乃様の妄言を真に受けてしまわれたらしく、耳まで顔を紅潮させると、震える手で着物を脱ぎはじめた。
それを見て会心の笑みを浮かべた桜乃様も、着物をいそいそと脱いでいく。
……ま……まずい。
このままじゃあ私は……竹千代様も……大変なことに……。
何を考えてるんですか桜乃さま……!

「たまちゃん安心し。これは将軍様(うえさま)も同意なされている事どす。何も心配せず、竹千代様に愛してもらいなはれ♪」
「……そ……そんな……! 嘘ですよね……ひゃあっ!? たっ竹千代様……おやめくださ……あ゛ん゛っ……!」
「……はぁっ……はぁっ……はぁっ……! たま……たま……好きだ……! ずっと……余と一緒にいてくれ……! 余の子を産んでくれ……。たまの子ならきっと、素晴らしい将軍になるはずだ……」

熱に浮かされたような口調でつぶやきながら、竹千代様は私の身体を撫でさする。
そういう方面の知識が全然ないのか、その手の動きは、処女の私にすら稚拙に感じる。
……まるで幼児が母親に甘えているような。
そんな無邪気そのものの刺激に何で、私は悦んでるんですか……!?
自分の反応が信じられない。
私だって年ごろの乙女なんだから、そういう知識はあるし、自慰の経験もある。
だけどコレは……こんなの知らない。
自分がどうなるか分からないのが、たまらなく恐い。
自分をそうしているのが竹千代様なのが、ものすごく悲しい。
恐れ多い事だけど、竹千代様を弟のように想っていたから……。

「竹千代様……そんな手つきじゃたまちゃんは満足させられないどすえ? 満足させるどころか、一段と身体の疼きが高まるだけどす。そうやって責めるのが目的なら構わないどすが、たまちゃんを苦しめるのは本意じゃないどすなぁ?」
「も、もちろんだ! たまを喜ばせるには、どうするのが得策なのだ? 教えてくれ、桜乃!」
「もちろん教えるどす♪ ウチはそのために来たのどす。ほな、まずはカワイイかわいい胸から責めましょか? 貧乳は感度がいいから、すぐに悦んでくれますえ♪ ああ……身体がポカポカ火照ってきました。ウチにも獣心香が効いてきたみたいどす♪」

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