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反乱失敗

5KB  十二国  昇鉱・鈴

昇鉱は恐ろしく太った男だった。
歳が分からないくらい常軌を逸して太っている。

「ふふふ……報告どおり、うまそうな女だな。小汚いが磨けば光りそうだ……」
「……こ……来ないで……! あんたに抱かれるくらいなら、死んだ方が……あ゛っ! ん゛ん゛っ……!」
「死にたかったら死ね。舌を噛むなり首を吊るなり、いろいろ方法はあるだろう。ただ、その場合はお前の仲間を1人、殺すがな」

香が立ちこめる牢の中、昇鉱の脅迫が遠くに聞こえる。
胸を服の上から撫でられた。
あたしの意識はそれだけで霞み、消えそうになる。
……清秀の仇に嬲られて感じるなんて……!

「これは獣心香と言ってな……どんな女でも狂わせる媚薬だ。お前のような下賎のものは本来、死ぬまで味わえないほど高価なものだ。しっかり味わえ」
「う゛ぅう゛っ……! やっ……やめ――……やめてっ……! 近づけないで……っ! あ゛あ゛っ! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~~~~~~!」

あたしは顔の前に香炉を突きつけられ、たちまち昇りつめてしまう。
眠れない夜に何度も自慰をした事があるので、絶頂は知っていた。
知っていたけど、これほど深く大きな絶頂は知らなかった。
身体中の気力という気力が快感に化けているような、凄まじい脱力感と快美感。
……こ……これ……まず、い……。
こんなので責められたら……あたし……。

「さてと……そろそろ素直に吐く気になったか? 私を殺そうと計画していた人間は、全部で何人だ? 首謀者は?」
「はぁっ! はぁっ! はぁっ! はぁっ! はぁっ! な……何回も、言わせないで……! 計画してたのは捕まった人間だけで……首謀者は……あたし……あ゛ん゛っ!」
「ふざけるな。お前のような小娘……しかも海客が主犯だと? もう少しうまく嘘をつけ」
「……う、そ……じゃ……ない、わよ……! あんンッ! 清秀の、か、かた、かたき……! こ……ころ、し……殺してや……ふあ゛あ゛っ! ん゛ん゛あ゛あ゛あ゛~~~~~~!」

清秀を思い出し憎悪をかき立てて、何とか快感に抵抗を図るあたし。
その努力は、昇鉱の指1本であえなく潰えてしまう。
秘部を布ごしに指で押される。
たったそれだけの刺激であたしは昇りつめ、失禁までしてしまう。
あたしが小水をもらしたのを見て昇鉱は、手を打って喜ぶ。

「汚れたものを着ていると気持ち悪いだろう? 脱がせてやる。感謝しろ」
「……ぃ……い゛や゛っ……あ゛あ゛っ……! やめて……だめ……だめ……っ! ふあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ……!」

責められているわけじゃない。
ただ服をはぎ取られているだけ。
昇鉱は脱がせた後あたしを嬲る事で頭がいっぱいで、あたしを鳴かせる意図はないだろう。
それなのに。
あたしの口からもれる嬌声は止まらない。
肌が布と擦れるのが、たまらなく心地いい。

「はっはっは……言うことは大人びているが、身体は子どもだな。歳はいくつだ? 15くらいに見えるが」
「……そ……そんな、こと……どうでも……いいでしょ……。どうして……あんた、なんか、に……あヒィッ! ひぃっ……ぃ……い゛っ……!」
「ほれ。いつも自分でどう、いじってるんだ? 見せてみろ」

昇鉱はあたしの右手を取って、あたしの胸に押し当てる。
ただでさえ敏感な胸は、媚薬の効果で一段と敏感になっていた。
昇鉱の手が離れても、あたしの右手は胸から離れない。
離せない。
なりふり構わず自慰をしたいという欲望と、昇鉱を喜ばせたくない・負けたくないという感情。
相反する2つの気持ちの間で揺れ動くあたし。

「くくく……がんばるな。だが、無駄な努力だ。さっさと堕ちて楽になれ」
「……はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……! た……たすけ、て……虎嘯……夕暉……!」「虎嘯と夕暉。その2人が仲間か」
「あ゛っ……!? ちっちがっ……!」

……あたし何て馬鹿なの……!?
虎嘯……夕暉……ごめんなさいっ……!
お願いっ……早く逃げてぇっ……!

「そう泣くな。お前はよく頑張った。褒美をくれてやろう」

昇鉱は満面の笑みを浮かべると、服を脱ぎはじめる。
素っ裸になった昇鉱がのしかかって来ても、あたしは全く抵抗しなかった。
逃げるのは無理。
抵抗しても無駄。
それなら素直に犯された方が賢い……。

「~~~~~~!」

昇鉱のモノで純潔を奪われた瞬間、あたしの身体を駆け抜けたのは激痛ではなく、嬌声を上げられないほど圧倒的な快感。
待ち望んだものを得た身体は狂喜して昇鉱を受け入れ、あたしの心を置き去りにして、頂点を目指して駆け上がっていく。
……どうして……こんなに……。
昇鉱はお世辞にも美男子とは言えない。
長年の飽食によって厚くまとった物で、人じゃない別種の生き物にすら見える。
性格なんて下の下の下。
……それなのに……あたし……どうして。

「あ゛あ゛っ……やめて……だめぇっ! あたし……また……また……っ! い゛や゛あ゛あ゛あ゛~~~~~~!」
「お゛お゛っ……!」

ビュルビュルビュル……

……あ……あつ、い……っ!
絶頂で蕩けきっている肢体は射精を受け、一段と高く飛翔する。
あの世まで飛んでいくみたいな……二度と元に戻れないような、圧倒的な絶頂。
あたしの意識は、それに耐えるだけの力を残していなかった。





「……ぅ……ぅう゛……。ぁ……?」
「あ。起きたみたい」
「どう? 自分が誰だか分かる? わからない?」
「急に聞いても無理よ」

あたしは目を覚ますと、三人の女に囲まれていた。
あたしは裸であお向けに横たわっている。
三人も裸で、あたしの身体のあちこちを撫でまわしている。
……昇鉱は……いないの……?
この人たちは……?

「……貴女たちは……誰……? 昇鉱は……? あ……虎嘯たちを……助けに……行かないと……」
「ちょっと、ちょっと、ちょっと。そんな身体で何する気よ?」
「のど、渇いてるんじゃない? 水、飲む?」
「まだ獣心香の効果が残ってるでしょう?」

あたしは簡単に取り押さえられ、水を飲まされた。
身体から水分が抜けきっていたからか、ものすごく美味しかった。
おいしかったけど、ただでさえ重かった身体が、一段と重くなったような気がする。
……水に何か、入ってたのね。
怒りをこめた視線を向けると、女たちは呆れたように笑いながら、あたしへの愛撫を再開した。

「……う゛ぅ……あ゛っ……や……やめ、て……っ! あんた……たち……昇鉱の……アヒィィイッ……!」
「お尻を責められたこと、1度もないでしょう? それなのに果てるくらいの性感帯になってる。獣心香の効果が残っている証拠じゃない」
「あんた、根性あるね。獣心香は私たち商売女でも辛いくらい効果あるの。生娘で理性が残ってるなんて、よっぽど芯が強いのね」
「身体は完全に堕ちてるけど、それは恥ずかしいことじゃないわ。『死人以外には効く』なんて謳い文句が、獣心香の場合は誇張じゃないから」

三人の言葉の半分も耳に入らない。
耳に入った半分以下も、右から左に抜けていく。
昇鉱一人が相手でも悦び悶えた身体が、三人も相手にしたら狂わない方が変だ。
あたしは三人の指や舌が動くたびに嬌声を上げ、裸体を震わせる。
三人は性急に追い上げず、時間をかけて少しずつ、あたしを絶頂に近づけていく。

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