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とらぶる

5KB  リコ

何ヶ月も前から天条院先輩と入れ替わっていたなんて。
ぜんっぜん気づかなかった。
いつも天条院先輩と一緒にいる二人が気づかなかったのは不思議……じゃないな。
これだけ似てたら誰でも見分けられないだろう。
偽者と言われても本人に見えるくらいソックリだ。

「この子に変身したのはワタクシと性格や話し方が酷似していたからですわ。自分と違うタイプに変身すると、入れ替わっている事に気づかれる危険性が増しますから。実際に誰にも気づかれなかったのですから、大正解でしたわね♪」
「……て……天条院先輩は……本物の天条院先輩は、どうしたんだ!?」
「安心なさい。無事ですわ。情報収集に協力してくれた人間に、危害を加えるワケがないでしょう」

セシルは嘘をついているようには見えない。
オレは安堵のため息をついた。
……よかった。
オレのせいで天条院先輩にもしもの事があったら……。

「ただし……アナタがワタクシに逆らえば話は別ですわよ? 彼女に無事でいてほしければ、おとなしく従いなさい」
「わかってるよ。オレは何でもする。だから天条院先輩には何もするな」
「女なんだから『オレ』はないでしょう。『あたし』か『わたし』……せめて『ボク』にしなさい。そんなにカワイイのにオレなんて言ってたらモッタイナイですわ♪」

……うるせーよ。
今オレは女になっている。
以前ララの発明品で変身した『リコ』の姿だ。
もちろん自分の意志で女になっているワケじゃない。
セシルの命令だ。

「それにしてもオ……ボクの調教を頼んだ人間ってどこの誰なんだ? オレ……じゃない。ボクが本当は男だって知ってるのか?」
「もちろん知ってますわ。男のときは殺したいくらい憎んでいたけれど、女になったアナタを見て、ぜひ自分のペットにしたいと思った……そう言ってましたわ」

……ぺ……ペット……。
宇宙人に頼むんだから宇宙人だろう。
ララに近い人間か?
地球まで追いかけてきたララの婚約者候補の顔を思い出す。
……あいつらのペットになる。
想像しただけで背筋が寒くなった。

「まずは……そうですわね。この機械に入って『素体』になってもらいましょう♪」
「そたい……? な、何だ……それ?」
「なってから説明してあげますわ」

……説明されなきゃ恐くて入れねーよ!
そう怒鳴りたいが下手に抵抗して怒らせると、天条院先輩が危ない。
見るからに怪しい機械の中に、勇気を出して身体を入れる。

「それでは、ごきげんよう。生まれ変わったアナタと出会うのが、今から待ち遠しいですわ♪」





「……どうして……オレ……あんンッ!」
「ふふふ……初めて経験する女の快感は、いかが? たまらなく心地いいんじゃありませんの? ほらほら……もっと激しく胸を揉みなさい。そんなに大きいんだから、使わないと損ですわよ? ふふふふふ……♪」

……ぐぅう゛……オレ……嫌だ……止まれ……止まってくれ……!
オレはセシルに見下ろされながら、ベッドに裸であお向けに横たわり、激しくオナニーしていた。
したくないのに、手が胸やアソコから離れない。
離れるどころか胸を揉みしだき、アソコに指を2本も入れて、かきまわしている。
ただでさえ熱く火照っていた身体はもう、引き返せないくらい熱くなっていた。

「これ、見えます? これはソウルピース(魂の欠片)と言って、素体を思い通りに操るリモコンみたいな物ですわ。これがワタクシの手にある以上アナタはワタクシに絶対に逆らえない……あら? そろそろイクようですわね。最後はクリトリスをいじってイキなさい」
「あヒィッ!? ひぃっ……い゛っ……! いあアァああア……ッ!」

セシルの命令通りクリトリスをいじると、まるで電撃のような快感が、オレの全身を駆け巡った。
……オ……オレ……死ぬっ!
絶対に死ぬっ!
死の恐怖すら覚える凄絶な快感でオレは気絶したけど、すぐにたたき起こされた。
もちろん起こしたのはセシル。

「1回で気絶するようじゃ話にならないですわ。せめて3回は耐えてもらわないと♪」
「……う゛ぅ……ぁ……む、り……だ……。オレ……死ぬ……死んじまう……。あ゛あ゛……ふ――……ぅう゛ぁ……」

……もう休みたい。
眠りたい。
気絶したい。
心は悲鳴を上げまくっているのに、身体はセシルの命令に忠実に従う。
さっきまでの動作をリピートするかのように、胸を揉み、アソコに指を出し入れする。

「大丈夫ですわ。人間の身体は丈夫ですから、これくらいで死んだりしませんわ。男なら万一の事が起きるかもしれないけれど――腹上死とか――あなたは女だから問題ないですわね♪」
「……ちが……オレは……おと、こだ……ん゛あ゛あ゛っ……!」
「あなたは立派な女の子ですわ。ほら、天井を見てみなさい。絶世の美少女が、自分の身体を慰めてますわよ」

……アレが……オレ……?
嘘だ……アレはオレじゃない……。
完全に女の子じゃないか……。
セシルに命令されて見た天井には鏡がはめられていて、オレの全身が映っていた。
大きな胸も。
それを揉みしだく左手も。
グショグショに濡れているアソコも。
そこに指を抜き差ししている右手も。
過度の快感に涙を流している顔も。
……男だったオレが見たら反射的に襲ってしまいそうなくらい、エッチでカワイイ女の子がそこにいた。

「……ち……ちが、う……っ! アレは……オレじゃ……ん゛ん゛あ゛っ!?」
「大きいし形もいいし感度も抜群。最高の乳房ですわね」
「やっやめっやめろぉっ! あ゛っあ゛っあ゛っ! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~~~~~~!」

セシルに胸を荒々しく揉まれたオレは、たちまち絶頂に達してしまう。
さっきのアクメに勝るとも劣らない強烈な快美感に裸身を震わせるオレの視界に、おかしなものが映った。
……なんだ……あれ……?
セシルに命令されて見ていた天井の鏡に、オレの胸から白っぽい液体が噴き出している所が。
牛乳みたいに見えるけど……オレは妊娠してないから、母乳なんて出ないよな……?

「さっきより母乳の出がイイですわね。これなら胸だけでも客を取れるかも……」
「……ぉ……おぃ……。なん……で……オレ……むね……で、て……」
「そんなに立派な胸をしてるんだから、徹底的に鍛えてセールスポイントにしようと思いまして。射乳――母乳を出す事をこう言います――を好む人は、けっこう多いのですわ。赤ん坊だった頃を思い出すのかもしれないですわね」

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