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神聖ローラ王国  3

5KB  エロなし

マルコ……男 17 魔術師
シオン……男 17 剣士
ハンス……男 10? 魔族
ニーナ……女 35 神聖ローラ王国の王
ダミアン……男 24 ニーナの息子 第一王子
カリーヌ……女 21 マルコの姉
コレット……女 14 シオンの妹
セシル……女 25 ニーナの娘 第一王女
ミレーヌ……男 17 ニーナの息子 第二王子
レオナール……男 25 ダミアンの側近
リゼット……女 19 ニーナの娘 第二王女 マルコの恋人
ステファーヌ……男 ? レオナールの部下
ゾエ……同上
デジレ……同上
ドニ……同上
バルバラ……女 20? 魔族
ビクトル……男 28 マルコの師匠
ブレーズ……男 47 シオンの師匠
マリユス……男 65 ファーン帝国の皇帝
メラニー……男 17 シオン・マルコの友人
ラシェル……男 19 マルコ・マルコの友人 マルコが好き
ルイゾン……男 43 大臣
ロロット……女 22 ルイゾンの娘



「わたしの名前はバルバラ。お見知りおきを――……っと! 話してる最中に攻撃するなんて、無粋な子ねぇ♪」

微笑んだバルバラの姿が消えた次の瞬間、オレの目の前に光が現れる。
反射的に右に跳んだ。

ゴオオアアアッ!

さっきまでオレが立っていた辺りが蒸発する。
大した魔力だ……マルコと同等か、それ以上だろう。

(生け捕るのは無理だな)

オレが念じると、剣は純白の光を放ちはじめる。
この剣はマルコに作ってもらった魔法剣だ。
マルコの魔力を凝縮し、物質化したもので作ってある。
いつもは普通の剣だけど、本来の力を発動させると、あらゆる物体を斬り捨てる魔法剣に変化する。

「なかなかの魔法剣ねぇ。人間が作ったとは思えないわぁ♪ 本気を出さないと負けてしまいそうねぇ」

バルバラの身体が炎に包まれる。
最初は赤かった炎は瘴気と混じりあい、徐々に黒くなっていく。
見た事も聞いた事もない技だが、たぶん強化魔法の類だろう。
敵が強くなるのを待っているのは馬鹿らしい。
そう思って剣を振るい、純白の光をバルバラに向かって撃ちだす。

「セッカチねぇ♪」

バルバラが放った黒い炎が、オレの光と激突して打ち消しあう。
炎や光が完全に消滅する前に、バルバラが動いた。
さっきまでとは全く違うスピード。
オレの剣とバルバラの右手が交錯する。
ちぎれた炎が飛び散り、花びらのように舞った。

「あはははははっ! 楽しいわねぇ♪」
「くっ……!」

バルバラのスピードは圧倒的。
決まった――そう思った瞬間バルバラの姿が消え、あらぬ方向から炎が襲ってくる。
その繰り返しが延々と続く。
明らかにバルバラは遊んでいる。
剣の輝きが徐々に薄らぎ、オレの服が炎で焼けはじめた。

「私を相手にここまで戦える剣士なんて、魔族にも少ないわよぉ? あと10年……いえ、5年後だったら私に勝てたかもしれないわ

ねぇ♪」

バルバラの唇が上がり、さっきまで黒かった瞳が赤く輝く。
背筋に冷たいものが伝うのを感じたオレは、剣先を向けるが、異様な威圧感で攻めこめない。
バルバラがゆっくりと上げた右手が、より黒く深い炎で包まれる。

「壊れないでねぇ♪」

バルバラが放った極大な炎に向かって魔法剣を振るう。
だが純白の光はドス黒い炎と衝突した瞬間、嘘のように消失した。

「くあああああっ……!?」

炎にのまれた瞬間、強烈な衝撃がオレの全身に走った。
何とか耐えるが意識が遠のいて、立っているのが精一杯になってしまう。
いつの間にかバルバラが近づいているのに気づいて、反射的に剣を振った。
黒い炎が剣ごと、オレの身体を包みこむ。
オレは麻痺の魔法をかけられたように、力なく床に崩れ落ちてしまう。

「この炎は肉体ではなく精神を傷つける性質があるのよぉ。並の人間だと耐えられずに精神崩壊しちゃうんだけど……アナタは大丈夫みたいねぇ♪ いいわぁ♪ 人間界に行くように命令された時は正直、最悪と思ったけど思わぬ収穫だわぁ♪」
「ぐ……く……くそ……」
「……終わったようだな」
「なっ……!?」

バルバラの後ろから現れた人物にオレは驚愕した。
あまりにも意外な人物だったから。

「……ダ……ダミアン様……!?」
「無様だなシオン。日ごろの行いが悪いから、そうなるのだ!」
「がふっ! ぐふっ! ごふっ!」

オレの腹にダミアン様の足がめりこむ。
1度だけではなく何度も。
オレの視界が暗くなってきたところで、ようやく止まった。

「頼んでいた通りやってくれ」
「……こんなに凛々しい男を女にするのぉ? モッタイナイにも限度があるわぁ」
「ダメだ! 女にして徹底的に嬲ってやる! 犯して犯して犯しぬいて、オレの子を産ませてやるのだ!」
「……分かったわぁ」

女にする……?
女体化?
そういう魔法があるとマルコが言っていたような……。
嫌だ!
女になるなんて……!

「ぐううっ!? 離せっ! 離せぇっ……!」

気力を振り絞り立ち上がったオレの身体を、バルバラが放った金色の輪が包みこむ。
それから逃れるために身体を動かそうとして、ピクリとも動かないのに気づいた。

「大丈夫よぉ。痛くないわぁ。むしろ気持ちイイわよぉ。死ぬほど……ねぇ♪」

バルバラの妖艶な笑顔を見ているしかないオレの身体が、徐々に変化していく。
背が低くなり、胸が大きくなる。
男性器が消え、女性器が現れた。

「ちょっと背が高いけど美少女ねぇ♪ 胸も私より大きいし……うらやましいわぁ♪」
「くっ……! 戻せっ! オレの身体を元に――……うぁあっ!?」

オレの身体を包んでいた輪の色が変化した瞬間。
オレの身体は猛烈な熱に襲われた。
3年くらい前に強力な火竜と戦って、全身に大火傷を負ったことがある。
その時に勝るとも劣らないくらいの熱さだ。
あの時は外側だけだったが、今回は身体の内側まで焼かれているような……!

「サービスよぉ♪ 今までずっと男だったのが急に女になったら、男の相手をするのは苦痛でしょうから……貴女も楽しめるように

してあげたわぁ♪ 感謝の言葉は無用よぉ♪」

バルバラは心の底から嬉しくて仕方ないという笑顔でキッパリ言う。
その暴言に反発している余裕は全然ない。
身体の熱は徐々に変化する。
オレを絶望のどん底にたたきこむ様な方向に。
服と擦れあうだけで、肌がビリビリと熱を発している。

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