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ルッキーニ「芳佳とペリーヌがキスしてるのを見た!」

6KB  芳佳×ペリーヌ+リーネ


シャーリーの部屋
ルッキーニ「シャーリー!」
シャーリー「どうした、ルッキーニ?」
ルッキーニ「聞いて聞いて! 私すっごいの見ちゃった!」
シャーリー「何を見たんだ?」
ルッキーニ「ペリーヌと芳佳がキスしてたの!」



シャーリー「………………は?」
ルッキーニ「それもすっごい深いキス! 舌を絡める……デ……ディープキスってやつ!」
シャーリー「……待て、ルッキーニ。ちょっと待ってくれ」
ルッキーニ「え?」
シャーリー「ペリーヌと宮藤が……? 宮藤とリーネとか、堅物とハルトマン中尉じゃなくて……?」



ルッキーニ「それじゃ凄くないじゃん」
シャーリー「いや……凄いとか凄くないじゃなくて……」
ルッキーニ「芳佳とリーネって付き合ってなかったっけ? 別れたのかな?」
シャーリー「……明日の朝、聞いてみよう。それまで誰にも話すなよ」
ルッキーニ「え? どうして?」
シャーリー「どうしても」



翌朝  食堂
シャーリー「ルッキーニ」
ルッキーニ「なに?」
シャーリー「お前が見たの、本当だったみたいだな」
ルッキーニ「え? シャーリー信じてなかったの? ひどいっ!」
シャーリー「悪い。あまりにも意外な組み合わせだったから……」



ミーナ「おはよう、シャーリーさん」
シャーリー「おはようございます、ミーナ中佐」
ミーナ「ちょっとイイかしら?」
シャーリー「……宮藤たちの事ですか?」
ミーナ「ええ。何か知ってるの?」



シャーリー「昨日の夜ルッキーニが、宮藤とペリーヌがキスしてるの見たらしいです」
ミーナ「……そう」
ルッキーニ「ねえねえシャーリー」
シャーリー「どうした?」
ルッキーニ「リーネ、すっごい恐いね。近づいただけで燃えちゃいそう」
シャーリー「そうだな……」



1時間後  ミーナの部屋
ミーナ「呼び出してゴメンなさい、美緒」
美緒「宮藤たちの事か?」
ミーナ「ええ。やっぱり気づいてたのね」
美緒「あれだけ不穏な空気を漂わせていたら、気づかない方がおかしい。何が原因か知らないが困ったものだな。今日あたりネウロイが出そうなのに」
ミーナ「宮藤さんの浮気が原因らしいわ」



美緒「浮気? 確か宮藤はリーネと付き合ってたな?」
ミーナ「ええ」
美緒「誰と浮気したんだ?」
ミーナ「ペリーヌさん」
美緒「………………」



ミーナ「美緒? どうしたの?」
美緒「それは事実か? ちょっと信じられないんだが……」
ミーナ「私もよ。宮藤さんとペリーヌさんは、どちらかと言えば仲が悪いと思ってたから」
美緒「誰からの情報だ?」
ミーナ「昨日の夜、ルッキーニさんが見たそうよ。ペリーヌさんと宮藤さんがキスしているのを」



美緒「……やはり信じられないな。宮藤とペリーヌが……」
ミーナ「悪いけど美緒、聞いてくれないかしら?」
美緒「私がか?」
ミーナ「私よりはアナタの方が話しやすいんじゃないかしら?」
美緒「そうかもしれないが……こういう話をするのは、あまり得意じゃないな」
ミーナ「私もよ。だけど放置しておくのは良くないような気がするの」
美緒「……わかった。聞いてみる」



10分後  美緒の部屋
ペリーヌ「何のご用でしょうか?」
美緒「楽にしろ、ペリーヌ。軍務とは関係ない話だ。その……お前は、宮藤をどう思ってる?」
ペリーヌ「!」
美緒「昨日の夜、お前と宮藤が接吻しているのを見た人間がいたらしい。それは事実か?」
ペリーヌ「………………はい」



美緒「そうか」
ペリーヌ「………………」
美緒「意外だな。お前と宮藤は仲が悪いと思っていたんだが……いつからだ?」
ペリーヌ「……好きになったのは、いつからか分かりません。付き合うようになったのは昨日からです」
美緒「昨日から?」



ペリーヌ「はい」
美緒「リーネとは話したのか?」
ペリーヌ「はい。話しました。納得してもらえませんでしたけど……」
美緒「当然だな。急にそんな事を言われても納得できるワケがない」
ペリーヌ「………………」



10分後
芳佳「坂本さん、聞きたい事って何ですか?」
美緒「お前とリーネ、ペリーヌのことだ」
芳佳「……すいません」
美緒「わたしに謝罪されても困る」
芳佳「すいません……」



美緒「プライベートな問題だから、あまり口出ししたくはない。しかし、軍務に影響するようなら無視できん」
芳佳「はい」
美緒「難しいだろうが、できるだけ早く解決しろ。わかったな」
芳佳「はい。あの……」
美緒「何だ?」



芳佳「リーネちゃんにも話を聞くんですか?」
美緒「そのつもりだ」
芳佳「リーネちゃんは許してあげてくれませんか? その……昨日からの事で、かなり参ってますから……。わたしが言える立場じゃないですけど……。悪いのは私でリーネちゃんじゃないです」
美緒「恋にイイも悪いも無いと思うがな。わかった。リーネには今度、改めて話を聞く事にする」
芳佳「あ、ありがとうございます」



ミーナの部屋
ミーナ「どうだった?」
美緒「やはり宮藤とペリーヌは両想いらしい。それでリーネは納得していないそうだ。宮藤には、早く決着をつけるように言っておいた」
ミーナ「そう……ありがとう。しばらくは様子を見るしかないかしら?」
美緒「そうだな。命令して何とかするような問題じゃないからな……」
ミーナ「早く収まるところに収まってくれると助かるんだけど」



バァン!
エイラ「中佐、大変だ!」
ミーナ「どうしたの?」
美緒「ノックしてから入れ、エイラ」
エイラ「そんな事より大変なんだ! リーネが……!」
ミーナ「リーネさんが?」



エイラ「手首を切ってるのを宮藤が見つけたんだっ!」
ミーナ「なっ……!?」
美緒「なにぃっ!?」
エイラ「急いで医務室に運んだんだけど……とにかく来てくれっ!」
ミーナ「わかったわ!」



医務室
医者「発見が早かったので命には別状ありません。宮藤軍曹の治癒魔法もありましたし」
美緒「そうですか」
ミーナ「よかった……」
美緒「宮藤。もう大丈夫だ。治癒魔法をかけるのを止めろ」
芳佳「………………」



美緒「宮藤? 宮藤。宮藤!」
芳佳「……え? 坂本さん……?」
美緒「もうリーネは大丈夫だ。部屋に戻って休め」
芳佳「でも……」
美緒「お前がここにいても、できる事はない。むしろ医者の邪魔になる」



芳佳「……はい。わかりました。部屋に戻ります……」
美緒「宮藤」
芳佳「何ですか?」
美緒「気にするなと言っても無理だろうが、あまり気に病むな」
芳佳「……はい……」



芳佳の部屋
芳佳「……はぁっ……」
ペリーヌ「大丈夫、芳佳?」
芳佳「ペリーヌさん……」
ペリーヌ「芳佳。『ペリーヌ』『芳佳』と呼び合うんじゃなかったんですの?」
芳佳「……ああ、そうだったね。ごめん、ペリーヌ……」



ペリーヌ「………………」
芳佳「………………わたしたち、これで良かったのかな……?」
ペリーヌ「え?」
芳佳「……あんなに、リーネちゃんを苦しめて……。こんな事になるなんて……」
ペリーヌ「リーネさんと別れた事を――わたくしを選んだ事を、後悔してるんですの?」



芳佳「………………」
ペリーヌ「わたくしも手首を切ったら、同情してくれるのかしら?」
芳佳「!」
ペリーヌ「冗談ですわ。そんな顔しないでくださいまし」
芳佳「ペリーヌさん……そんな冗談、絶対に言わないでください」



ペリーヌ「また呼び方を間違えてますわよ?」
芳佳「ペリーヌ。そんな冗談、絶対に言わないで」
ペリーヌ「わかりましたわ」
芳佳「……はぁっ」
ペリーヌ「そんなに溜息をついてばかりだと、幸福が逃げてしまいますわよ?」

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