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やおい(ジブリール)その2

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大見英樹……魔法戦士ジブリール  14歳
大見直樹……健一の弟  12歳
大見麗子……健一の母  33歳
神野和彦……魔法戦士育成機関の一員  25歳
黒須哲也……魔法戦士エスカレイヤー  17歳

デスパイア……ある日いきなり現れた化け物の総称
ゆらぎ……デスパイアの力で化け物になった人間
魔法戦士……科学力では倒せないデスパイアを唯一倒せる存在



哲也「急にどうした?」
和彦「1ヶ月でどれくらい成長したか見たくなってな。どこにいる?」
哲也「あっちで気絶してる」
和彦「……相変わらず激しい訓練だな。毎日のように苦情が来るわけだ」
哲也「訓練で死ぬ寸前のところまで追いこむと、実戦で死ににくくなる。訓練のための訓練なんて無益を通りこして有害だろ。自分だけ死ぬなら自業自得だが、こっちの足を引っ張られたら困る」



和彦「もう実戦は経験してるんだよな?」
哲也「ああ。3週間前に1回。10日前に1回」
和彦「どうだった?」
哲也「最初は恐怖でブルブル震えながら真っ青になってたが、次はだいぶ落ち着いてたな。一般人を避難させる途中ゆらぎに遭遇したが、一撃で倒しやがった」
和彦「一撃か。スゴイな」



哲也「あまりにも凄かったから帰った後で怒ってやった」
和彦「なに?」
哲也「威力が大きすぎて、ゆらぎの後ろの民家が半壊した」
和彦「……それは、また……何というか……」
哲也「まだまだ魔力に振りまわされている状態だな。ゆらぎが相手なら勝てるが、デスパイアだと勝てないだろうな」



和彦「そうか。魔力回路はどうだ?」
哲也「最高だ!」
和彦「……そうか」
哲也「昼間とのギャップがたまんねえな。お前も1回ヤッてみろ。とにかく抜群で最高で無敵だから」
和彦「わけ分からん。戦闘に響かない程度にしろよ。腰が痛くて戦えませんでした、なんて笑い話にもならないからな」
哲也「ああ」



英樹「……和彦さん……来てたんですか……?」
哲也「おお。やっと起きたか。遅いぞ」
英樹「すみません」
哲也「精度を重視するのは悪くないが、相手の動きに間に合わなかったら無意味だ。精度を重視するか速度を重視するか、瞬時に判断できるように心がけろ」
英樹「はい」



和彦「1ヶ月前とは別人のように成長しましたね」
英樹「そ、そうですか? 自分では全く成長していないような気するんですが……」
和彦「成長してますよ、間違いなく。哲也を抜く日も遠くないでしょう」
英樹「ええっ!?」
哲也「……おい。言いすぎだろ、こら」



英樹「!」
哲也「!」
和彦「……デスパイアですか?」
英樹「はい」
哲也「フラックスプロージョン・エクスチェンジ!」



英樹「フレックスプロージョン・エクスチェンジ!」
和彦「すぐに応援を向かわせるので無理はしないでくださいね!」
英樹「はい!」
哲也「行くぞ!」
英樹「はいっ!」



10分後
エスカレイヤー「Dハーケン!」
ジブリール「Dカッター!」
デスパイア「ぐああっ! がっ!」 (縦5メートル横3メートルほどの触手)
エスカレイヤー「Dスライサー!」
デスパイア「ぐああああ~~~~~~!」



ジブリール「……終わった?」
エスカレイヤー「いや、まだだ」
デスパイア「ぐううううっ……!」
ジブリール「いくら殺しても生き返るなんて……」
エスカレイヤー「結構な数のデスパイアと戦ってきたが、こういうのは初めてだな」



ジブリール「!」
エスカレイヤー「!」
ジブリール「エスカレイヤー。今、あ、あっちに現れたデスパイア……」
エスカレイヤー「ああ。恐ろしく強いな」
ジブリール「行ってください」



エスカレイヤー「なに?」
ジブリール「こいつの相手は僕がしますから、エスカレイヤーは行ってください」
エスカレイヤー「お前を1人だけでデスパイアと戦わせるのは……」
ジブリール「大丈夫です。行ってください」
エスカレイヤー「……わかった。倒そうと思うな。足止めするだけで十分だ」



ジブリール「スピードゲインLV1」
デスパイア「スピードでかきまわす気か?」
ジブリール「えっ……!?」
デスパイア「しゃべるデスパイアと会ったのは初めてか? それとも魔力が変化するデスパイアと会ったのが初めてか?」
ジブリール「ど、どうして……」



デスパイア「本来の力を隠していた理由か? 単純かつ情けない理由だ。昔オレは弱かった。相手を油断させて、すきを突くしかなかった。だから強くなった今でも弱く見せる。それだけの話だ」
ジブリール「カードゲインLV1ッ!」
デスパイア「防御力を上げて耐える気か? 甘いな」
ジブリール「ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ……!?」



デスパイア「ほう。今の攻撃を耐えるか」
ジブリール「……ぐっ……う゛っ……う゛う゛っ……!」
デスパイア「あきらめろ。両腕が使えない状態でどう戦う?」
ジブリール「……戦うのは無理だけど……それ以外なら……」
デスパイア「なに?」



ジブリール「バインドパルサーッ!」
デスパイア「これは……」
ジブリール「……はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……!」
デスパイア「拘束魔法か。その歳でこれだけの魔法を使うとは……だが」
ジブリール「……う゛ぐぅっ……! ぶ――……ぐっ……お゛え゛え゛え゛え゛えぇっ……!」 ビチャビチャビチャ……



デスパイア「やはり嘔吐したか。大ケガしている状態で強力な魔法を使うのは自殺行為だぞ。魔力回路が寸断され、死ぬ事もあり得る」
ジブリール「……はぁっ……はぁっ……はぁっ……! デスパイアに……負けるくらいなら……死んだ方が、マシ……!」
デスパイア「いい根性だ。気に入った。オレの側近にしてやろう」
ジブリール「………え? あ゛っ……!?」
デスパイア「拘束魔法は効く相手と効かない相手にハッキリ別れる。効かない相手には使っても魔力の無駄づかいだ。覚えておけ」



ジブリール「……や、やめてっ! やめてぇっ!」
デスパイア「魔力が完全につきているせいで、コスチュームがただの布になっているな」 (ジブリールの服を破り捨てながら)
ジブリール「あ゛あ゛っ……!」
デスパイア「お前、名前は?」
ジブリール「……そんなこと……どうして……あ゛あ゛っ!」



デスパイア「名前が分からないと責めにくい」
ジブリール「……い、言いたくない……ん゛っ! ん゛ん゛っ! う゛ぎぃっ!?」
デスパイア「言わないと左足も折る。両腕両足を失いたいか?」
ジブリール「……ジブリール……ジブリールだ……! ん゛ぐっ! あ゛お゛っ……!」
デスパイア「……ジブリールか……いい名前だな」

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