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刹那「……これ、飲みたくない……」

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刹那「……これ、飲みたくない……」
誠「飲まないと体が持たないぞ?」
刹那「……だって……これを飲むと……」
誠「これを飲んでると意識が朦朧としている間に終わるから楽だぞ?」
刹那「……副作用が……」



誠「周囲のものが大きく見えたり小さく見えたり、夢を見ているようになったり、自分の体が動いているような感覚になるだけだろ? 大丈夫だって。ホント刹那は心配性だな」
刹那「それなら誠が飲んでみて」
誠「なっ……!? い、いや、オレは……ほら、その……飲む必要ないだろ! 世界みたいにゴクゴク飲めよ!」
刹那「世界は今どこ?」
誠「急に話を変えるなよ。ええと、今日はオナクラだな」



刹那「おなくら?」
誠「オナニークラブの略称だ」
刹那「……オナニーを見せるの?」
誠「逆だ」
刹那「逆?」



誠「客がオナニーしている姿を見るんだよ」
刹那「……なに、それ?」
誠「オレに聞かれても困る。オレにも全然わからないけど、世の中にはそういうのが好きな男がいるらしい」
刹那「見るだけでお金がもらえるの?」
誠「虫めがねで観察したり、ヌードをスケッチしたり、手や足でさわったり、裸を批評したり……」



刹那「……からかってるんじゃないよね?」
誠「ああ。そういう店なら今の世界でも務まるだろ?」
刹那「うん。……というか、そういう店でしか働けないと思うよ、世界は」
誠「う゛っ……」
刹那「ソープランドとかハプニングバーとかデリバリーヘルスとか……そういうのは無理だよ、絶対に……」



誠「意外ともろかったな……」
刹那「だから私が言ったでしょ。世界には絶対に無理だって……。それなのに誠が……」
誠「今さら言っても仕方ないだろ!? それにお前らはオレの恋人なんだから、オレが困ったら支えるのは当然だろ!」
刹那「………………」
誠「どうしても金が必要なんだよ……。オレが殺されても構わないって言うのか?」



刹那「そんなこと言ってないでしょ」
誠「言ってるようなもんだろ!」
刹那「……ごめんなさい」
誠「わかってくれたか。それじゃこれ、飲んでくれ」
刹那「……どうしても飲まないとダメ?」



誠「刹那、飲まないと乱れないだろ? マグロを抱いても面白くないってオレ、この間、ものすごく怒られたんだよ。殺されるかと思った。だから頼む。これ飲んで、客を満足させてやってくれ……!」
刹那「………………わかった」
誠「ありがとう、刹那!」
刹那「……………」 ゴクゴク……



誠「今日の相手は……『クロヨン』と『トーゴーさん』と『モンブラン』だな」
刹那「3人も……?」
誠「悪い! だけど、そのぶん値段も3倍だし……な?」
刹那「……オプションは?」
誠「……鞭とロウソクと……か、浣腸……」



刹那「また浣腸……」
誠「そ、そんなに嫌そうな顔するなよ……。何回もやってるから少しは慣れたんじゃないか……?」
刹那「慣れるわけないでしょ! ホントに嫌なんだから、浣腸は……! 痛くて、苦しくて、恥ずかしくて、悔しくて……!」
誠「……悪い。ごめん……。口が滑った……」
刹那「……時間は?」



誠「明日の午前6時まで」
刹那「……8時間……。長いな……」
誠「あ。今回はオレも一緒にいるからな」
刹那「………………え? ど、どうして……?」
誠「……そういうリクエストがあったらしい」



刹那「……そんな……。キャンセルできないの?」
誠「できるわけ無いだろ! オレを殺す気か!?」
刹那「……だって……誠は私が犯されているところを見ても平気なの!?」
誠「平気なわけ無いだろ! だけど……オレに、どうしろって言うんだよ!? お前を連れて逃げろって言うのか! 世界を捨てて! ずいぶん冷たくなったな!」
刹那「そ、そんなこと言ってない! ただ、わたしは、誠が、誠に……!」

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