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長門「退部届け」

5KB エロなし
長門の家。
朝倉「久しぶりね、キョンくん」
キョン「……長門、どういうことだ。何で朝倉が……」
長門「情報統合思念体の中心が穏健派から強硬派に変わった。それに伴い朝倉涼子が再生された」
朝倉「恐い顔でにらまないで。あなたに危害を加えるつもりは無いわ」
キョン「……誰に危害を加える気だ? 朝比奈さんか? 古泉か?」
朝倉「誰も狙わないわよ。前回みたいな無茶な方法は取らないよう上に釘を刺されているから」
長門「涼宮ハルヒを動揺させ、大きな情報爆発を起こさせるのは私の役目」
キョン「長門の? どういうことだ?」
長門「今は言えない」
朝倉「あなたは涼宮さんを支えていて。涼宮さんが世界に絶望しないように」



翌日。学校。放課後。
ハルヒ「有希。これは何……?」
長門「退部届け」
ハルヒ「ど、どういうつもりよ!? 突然こんな、意味わからない……!」
長門「あなたのワガママに振り回されるのに疲れた。勉強する時間も読書する時間も減る一方で、メリットは皆無。続ける理由が無い」
ハルヒ「な……何で今さら、そんなこと言うのよ!?」
長門「ほぼ一年ガマンしたことを賞賛してほしい」
ハルヒ「~~~~~~!?」
古泉「……長門さん、本当に辞める気ですか?」



みくる「じょ、冗談ですよね……?」
長門「冗談ではない。本気」
ハルヒ「バ、バカ言わないでよ! そんなの私、絶対に受け取らないわ!」
長門「退部する人間を引き止める権利は誰にも無いはず」
ハルヒ「団長である私が許さないって言ってるの!」
キョン「落ち着けよ、ハルヒ」
ハルヒ「落ち着いていられるわけ無いでしょ! キョンは有希が辞めるのに賛成なの!?」
キョン「そんなわけ無いだろ。長門、今日は引いておけ。な?」
長門「……わかった」
ハルヒ「わ、わたし帰る! じゃあね!」



古泉「長門さん、どういうつもりですか?」
長門「………………」
キョン「古泉、これには事情があるんだ」
古泉「事情?」
キョン「ああ」
  説  明  中
古泉「そういう話は事前に教えてください」
キョン「悪い」
長門「古泉一樹。閉鎖空間は?」
古泉「まだ発生してませんが時間の問題ですね」
長門「そう」



古泉「できれば今日限りの冗談で終わらせてほしいのですが……」
朝倉「それは無理♪」
長門以外「!」
森「ぅ……ぁ……」
古泉「森さん! 森さんに何したんですか!?」
朝倉「心配しないで。命には別状は無いから」
 ボグッ ボグッ ボグッ ボグッ
森「~~~~~~!」
みくる「ひっ……!」
古泉「森さん!」
朝倉「大丈夫よ。両肩と両膝を同時に破壊しただけだから♪」



キョン「……どういうことだ、朝倉。誰にも危害を加えないんじゃなかったのか?」
朝倉「そんなこと言ったかしら?」
キョン「お前……!」
朝倉「まあ恐い顔。長門さん、この人の治療お願い」
キョン「待て!」
みくる「……き……消えちゃいました……。アレが、強硬派の……?」
長門「そう」
古泉「……長門さん。森さんの治療を……」
長門「わかった」



夜。古泉の家。
古泉「おはようございます、森さん」
森「……古泉……? あっ……痛っ!」
古泉「急に動いたらダメですよ。寝てないと」
森「古泉、あの女は?」
  説  明  中
森「宇宙人か。勝てないわけだ」
古泉「戦ったんですか?」
森「戦闘と呼べないほど一方的に嬲られたわ。手も足も出なかった」
古泉「……申し訳ありません……」



森「え?」
古泉「長門さんの変化に気づかなくて……」
森「仕方ないわよ。情報統合思念体の内部抗争なんて推測しか出来ないし」
古泉「森さんが酷い目に遭っているのを見ているだけで、特攻することすら出来なかったし……」
森「わたしが勝てない相手に古泉が勝てるわけ無いでしょ」
古泉「しかし……」
森「ああ、もう。暗くならないの! わたしは無事だったんだから。死んでないんだから、いくらでも取り返せるでしょ」
古泉「……はい」
森「閉鎖空間は?」
古泉「今のところは発生していません」



森「意外ね」
古泉「あまりにも意外な申し出に、半信半疑なのかもしれません」
森「じゃあ今夜は大丈夫か。……明日の昼以降は地獄かもしれないけど」
古泉「そうですね。これが朝比奈さんなら、まだマシなのですが……」
森「涼宮さんの中では朝比奈みくる<<<長門有希なの?」
古泉「はい。あまり表には出しませんが、妹のように想っているようです」
森「そう」
古泉「明日から当分は毎日、閉鎖空間に通うことになるかもしれないですね」
森「そうね。今日は早く寝なさい」
古泉「はい」



翌日。
キョン「よう、ハルヒ」
ハルヒ「………………」
キョン「どうした? 元気ないな」
ハルヒ「……ねえ、キョン」
キョン「何だ?」
ハルヒ「わたし、有希に何か酷い事した?」
キョン「………………」



ハルヒ「昨日家に帰ってから今までのこと考えたの。だけど有希を怒らせるようなこと思い浮かばなくて……忘れているのかもしれない。ねえ、アンタ何か心当たりある?」
キョン「……ねえよ」
ハルヒ「そう……。何で突然あんなことを言い出したのかしら? わたし、有希のこと友人だと思っていたのに……」
朝倉「そう思っていたのは涼宮さんだけよ」
ハルヒ「!」
キョン「朝倉……」
朝倉「おはよう、キョンくん♪」
ハルヒ「……有希のこと、何か知ってるの?」
朝倉「同じマンションの住人で結構親しいからね」
ハルヒ「……教えて。どうして有希はSOS団を辞めたがっているの?」



朝倉「涼宮さん誤解しているみたいだけど、長門さんがSOS団を辞めたいと思ったのは最近じゃないわよ?」
ハルヒ「え……? い、いつから思っていたのよ?」
朝倉「一年くらい前――SOS団が発足した瞬間から」
ハルヒ「なっ……!」
朝倉「正確にはそれよりさらに前――文芸部の部室を無理やり奪われてからね」
ハルヒ「む、無理やり奪ってないわ! ちゃんと使っていいか聞いた!」
朝倉「そう? 聞く耳を持たなかったんじゃないの?」
ハルヒ「違う……」
朝倉「文芸部の部室がメインで、長門さんのことは部室に付属する人形みたいに思ってたんじゃないの?」
ハルヒ「違うわよ!」

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