媚薬ラブ超短編１００％自己満足モウソウの墓場スカトロジー

閉鎖空間。
京子「ぐぎゃああああっ！　ぎっ！　ウアアあ゛あ゛ぁっ！」
古泉「これは、また、スゴイことになってますね」
ハルヒ「あ、古泉くん。遅いわよ♪」
古泉「申し訳ありません」
ハルヒ「何かあったの？　もしかしてキョン？」
古泉「いえ。彼じゃありません。朝比奈さんが少し」
ハルヒ「みくるちゃん？　みくるちゃんがどうかしたの？」
古泉「ええ。心の準備が必要と思い、橘さんの写真を見せたら気絶してしまいまして」
ハルヒ「みくるちゃんらしいわねｗ　で、実際に見た感想は？」
みくる「………………」
古泉「朝比奈さん。朝比奈さん」ユサユサ
みくる「……あ゛、え……！　おええええええ……！」
ハルヒ「ちょ、みくるちゃん、どうしたのよ！？」
古泉「少し刺激が強すぎたようですね。涼宮さん、治してあげてください」
ハルヒ「うん」
みくる「！？」
ハルヒ「大丈夫？」
みくる「……は……はい……。でも……その……」
ハルヒ「そんなことじゃ駄目よ、みくるちゃん。不思議を見つけるためには、どんな衝撃的なものを見ても、冷静さを失わないようにしないと。」
みくる「……は……い……」
ハルヒ「自分を誘拐しようとした馬鹿の、無様な姿を見た気分はどう？　笑いが止まらない？」
みくる「……えと……あの……」
ハルヒ「可もなく不可もなく、というところかしら。　もう少し激しい方がイイ？」
京子「あぎゃぎゃ……ひがあっ……！　ぎがうあ゛ああ゛ぁっ！　うぎゃあがあああっ……！」
みくる「やっ……やめてくださいっ！　そんな、わたし……」
ハルヒ「ん？　別の拷問の方がイイの？　どんな拷問にする？　みくるちゃんの好きな方法を言ってみなさい♪」
みくる「……あの……わたし、別に……拷問なんて……」
ハルヒ「……もしかして、許して解放しろと？」
みくる「は……はい……」
ハルヒ「駄目よっ！」



みくる「ひっ……！」
ハルヒ「そんなの川に水を運ぶような愚挙だわ！　こういう馬鹿は死んでも治らないの！　カラスは何百回洗ってもサギにはならないのよ！　自由にしたら、またＳＯＳ団に嫌がらせしてくるに決まってるわ！　ここで永遠に嬲りつづけるのが正解なのよ！」
みくる「……そ……そんな……」
古泉「僕も涼宮さんの意見に賛成ですね。このような無知蒙昧な輩を自由にするのは、百害あって一利なしです。画竜点睛を欠くわけにはいきません」
ハルヒ「さすが古泉くん、分かってるわね！」
みくる「………………」
ハルヒ「それに上手く使えば便利なのよ、こいつ。どう使えばＳＯＳ団のためになるか分かる、みくるちゃん？」
みくる「……わかり、ません……」
ハルヒ「簡単よ！　こいつの死体をＳＯＳ団を敵視する連中に見せてやるの」
みくる「………………したい？」
ハルヒ「……何か変な発音ね？　まあいいわ。酷い死体を見たら大半は戦意を喪失する。有象無象のザコの相手する時間と労力をはぶけるわ」
古泉「ゴミの有効活用、リサイクルの一種ですね」
ハルヒ「みくるちゃん分かった？　こいつは許さないの。許しちゃ駄目なの」
みくる「………………」
ハルヒ「佐々木を扇動して私の『力』を奪おうとしたんだから、こういう目に遭うのは覚悟してたでしょ。同情する余地は無いわ」
みくる「……佐々木、さん。涼宮さん、佐々木さんは……」
ハルヒ「佐々木？　あいつはアノ日から眠らせたままよ。キョンの友人をこいつみたいな目に遭わせるわけにはいかないし、放置するのは危険だし」
みくる「………………」
ハルヒ「彼女は気の毒だと思うわ。でも仕方ない。この『力』を奪われるわけにはいかないもの」
古泉「はい。その通りです」
みくる「……そう、ですか」
ハルヒ「そう思わないの、みくるちゃんは？」
みくる「……いえ。その……頭が、凄い、グチャグチャで……」
ハルヒ「そうね。急に理解できるはず無いか。じゃあ今日は帰りなさい」
みくる「はい……」
ハルヒ「あ、古泉くんから言われてると思うけど、このことは絶対キョンに言わないこと。言えば死刑１００年よ」



みくるの家。
古泉『あの後１時間ほど嬲りつづけ、橘の３回目の蘇生を機に終わりました』
みくる「………………」
古泉『朝比奈さん？　朝比奈さん。朝比奈さん！』
みくる「ふえっ！？　す、すいません。少しボンヤリして……」
古泉『後のことが気になると思い電話したのですが、余計なお世話でしたか？』
みくる「い、いえ、そんな事ないです！」
古泉『かなりショックだったようですね……。まあ、無理も無い。僕も初めて見たときは、自分の目を疑いましたからね』
みくる「……1ヶ月前からアレを、ずっと続けてるんですか……？」
古泉『はい』
みくる「……自分の『力』を自覚したのが原因でしょうか……？」
古泉『そういう意見が機関では主流です。元々の嗜虐的な性癖が表面化しただけと主張する者も存在しますが、ごくごく一部です』
みくる「こ、これから、どうしたらいいんでしょうか……？」
古泉『どうしようもありません』
みくる「え……？」
古泉『今の涼宮さんは神と呼んでも過言ではない存在です。僕たち人間の力では、対抗どころか対応も不可能ですよ』
みくる「……そんな」
古泉『ご存知ですか？　機関の強硬派が涼宮さんを抹殺するために閉鎖空間に侵入したことを』
みくる「えっ！？　そ、それで、どうなったんですか！？」
古泉『瞬殺でした。涼宮さんに襲いかかろうとした瞬間、文字通り八つ裂きになりました』
みくる「………………！」
古泉『今の涼宮さんに逆らうのは自殺行為です。現状の観察を続けるしかありません』
みくる「で……でも……あんな、酷いことを……」
古泉『橘京子に同情しているのですか？　おかしな人ですね。彼女は貴女を誘拐したのですよ？』
みくる「それは……その、彼女なりに精一杯……」
古泉『……ふう。朝比奈さん、あなたは「一升トックリに二升は入らず」という言葉を知ってますか？』
みくる「え……？　いえ、知りませんけど……？」
古泉『自分の能力以上のことは不可能という意味の言葉です。あなたが橘の心配をするのは無益を通り越こして有害です。やめた方がいい』
みくる「………………」
古泉『わたしは貴女には協力しませんし、長門さんも協力しないでしょう。あなた１人で涼宮さんを止められると思いますか？」