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トリステイン滅亡

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王の数ヶ月ぶりの帰国を今か今かと待っていた民は、ワタクシのハレンチな姿を見て言葉を失った。
今ワタクシを見ている人間だけでも数十人、いや数百人はいると思うのに、誰1人しゃべらない。
しゃべれない。
……当然ですわね。
短期間とはいえ女王として君臨していた者が、娼婦も着ないような淫らな服を着てるんだから、驚かない方がおかしい。

「ふふふ……驚いてる驚いてる。その格好と徒歩を選んだのは正解だったみたいだね」
「……はぁっ……はぁっ……はぁっ!」

シェフィールドの軽口にワタクシは答えられない。
答えないのではなく、答えられない。
胸や股間など、恥ずかしい部分だけ隠れていない服を着ているのが恥ずかしいだけじゃない。
その羞恥を忘れてしまうような快感が、アソコとお尻で発生してるから。
……た……民の前で果てるわけには。
でも……でも……きもちいいっ……!

「お……おい……アレ……本当に女王陛下か? よ……よく似た女とか……」
「い、いや。オレ……父親に連れられて城に行った事があるんだ。アレは……アレは陛下だ」
「……ま……まるで……まるで奴隷女じゃないか……」

ようやく話せるようになった民の嘆きが聞こえる。
本来なら聞こえない距離なのに、シェフィールドに渡された魔法具のせいで、耳元でささやかれているようにハッキリ聞こえる。
……ご……ごめんなさい。
ガリアの圧制のもとで、トリステインの民がどれだけ苦難を味わってきたか知ってる。
昨夜ジョゼフが抱きながら、つまらなそうに説明したから。
ワタクシがガリアから逃げ出し、トリステインに帰還するのを待ち望んでいる民が多いことも。
その人たちは今、絶望しているに違いない。

「何をしてるの? ちゃんと顔を上げて歩きなさい。女王陛下の無事を確認するために、これだけの国民が集まってくれたんだから。1回イっておく? その方が楽そうね」
「……ま……待ってください……シェフィールドさま……。それだけは……許してくださいまし……アヒィィイッ! あ゛っ……あ゛あ゛っ……ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛~~~~~~! ~~~~~~! ~~~~~~!」

ビュルビュルビュル……
プシャアアアアア……

格段に激しくなった張型の振動に、あっけなくワタクシは昇りつめてしまう。
アソコでイク。
お尻でイク。
両方でイク。
ガリアから延々じらされていたカラダは、ようやく与えられた絶頂に狂喜乱舞する。

「ちょっと母乳が出てるわよ! まさかジョゼフの子を産んだの!? 国を滅ぼした男に何してるのよ!」
「イ……イった……? イってるわよね……あれ……? 何なのよ……まるで娼婦じゃない……」
「あんな状況じゃあ娼婦でもイカないわよ! 何よ女王どころか女として……いいえ! 人間として失格じゃないの!」
「ねえ、お母さん。おねえちゃんは『れいぷ』されて『じさつ』したのに、何であの人は生きてるの?」
「……き……きっと……何か考えが……そうよ。何か深い考えが……そうじゃないと……あんな」
「終わりよ……。トリステインは……もう終わりだわ……」

見守る観衆の中から上がる怒号や悲鳴、絶望のうめき。
それらは全て魔法具に吸収され、ワタクシの脳に送りこまれる。
……死にたい。
今すぐ死にたい。
今すぐ死にたいくらい辛く悲しいのに、きもちいい。
民の同情や憐憫、嫌悪や軽蔑の視線が心地いい。
もう張型は停止しているのに、民の視線だけでワタクシは再び果てる。

「あらあら……大切な大切な民に痴態をさらした事で、理性が切れちゃったのかしら? さてと……アンリエッタだけイカせるのは不公平ね。あなた達もイカせてあげるわ」
「……や……やめろ……あ゛あ゛あ゛っ! あ゛っ! ぐあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~~~~~~!」
「………………! ~~~~~~!」

ビュルビュルビュル……
ビュルビュルビュル……
ビュルビュルビュル……

ワタクシのすぐ後ろを歩いていたサイト殿が、母乳と精液をまきちらしながら昇りつめた。
連日連夜の陵辱で言葉を失ってしまったルイズが、サイト殿に抱きつきながら母乳を噴き上げる。
2人ともワタクシと同じく恥ずかしい服なので、ペニスや乳房、股間が丸見え。
だからイッたのはワタクシだけじゃなくて民にも分かる。
公爵令嬢のルイズ。
アルビオン軍7万を止めたサイト殿。
もちろんワタクシほどではないが有名な人間の痴態に、民から小さくない声が上がる。

「あれサイト・ヒラガだよな? どうして胸があるんだ? 女だったのか?」
「……あの子……確かルイズ。公爵令嬢が何て格好だ……」
「なっ何してるのよ! 落ち着きなさい! シエスタ!」
「離してください! サイトさんとミス・ヴァリエールを助けないと!」
「気持ちは分かるけどガマンして! 今シエちゃんが言ってもサイト君たちは……あ゛っ! 待って!」

いきなり観衆の中から飛び出してきたのは、見覚えのある少女だった。
確かサイト殿に下賜(かし)したメイド……名前はシエスタ。

「シ、シエスタ! ダメだ! 来るな!」
「サイトさん今……きゃあっ!? はっ離してっ! ごふぅっ!?」

サイト殿を助けようと駆け出したシエスタはすぐ兵士に捕まり、もう1人の兵士におなかを思いきり殴られた。
兵士は自分たちに逆らったら酷い目にあうことを見せたいのだろう。
ゆっくり、ゆっくり、ゆっくりシエスタを嬲る。
おなかを何十回も殴られて嘔吐・吐血して倒れるシエスタ。
激痛で完全に失神しているのを確認すると、兵士は懐から魔法薬(ポーション)を取り出した。
ワタクシたちが犯される際に使われた、悪魔のように狡猾で強力な魔法薬。
ベッタリと魔法薬を塗りつけた手を、シエスタのメイド服の下にもぐらせる。

「シェフィールドさま。魔法具(マジック・アイテム)でジョゼフ様に連絡していただけますか? この女、なかなかルックスもスタイルもいいので、ジョゼフ様が気に入ると思うのですが」
「……こんな庶民をジョゼフ様に抱かせる気なの? まあ……連絡はしてみるわ。ジョゼフさま……ジョゼフさま、聞こえますか?」

自慰ができないよう後ろ手に縛り上げられ、たたき起こされるシエスタ。
おなかが酷く痛むのだろう。
両手で腹をかかえながら目を開ける。
飛び出してきた時の威勢はカケラも残ってない。
内臓が損傷するくらい殴打されたのだから当然。

「よろこべ。貴様をジョゼフ様に抱かせてやる。命がけで助けたい人間と同じ境遇になれるのだ。嬉しいだろう? うん? どうした?」
「……くうう……あ゛……いや……」

わざとらしく聞きながら手を伸ばす兵士。
魔法薬で強制的に沸き起こされた快感に悶えるシエスタは、全く抵抗できない。
ただでさえ激痛でほとんど動かないのだから。

「服ごしなのに感じるのか? 大きい女は感度が悪いっていうが、お前は特別みたいだな。もしかしてアイツの夜伽(よとぎ)してたのか?」
「……ち……違うわ……! わたしは……サイトさんの……あ゛あ゛っ! ん゛ん゛っ……ン……ん゛ん゛ん゛っ……!」
「それくらいにしておけ。ジョゼフ様がいらっしゃるそうだ。ジョゼフ様に見られたら首が飛ぶぞ」

シェフィールドの言葉に、あわてて兵士は手を引っこめる。
それが誇張ではなく事実だと知っているからだろう。
解放されたシエスタは安堵と不安が半々という表情。
安堵は陵辱されなかったから。
不安は自分に起きている異常が、全く理解できない事だろう。
……あなたも堕とされるのね。
数多(あまた)の女性がジョゼフやシェフィールドに堕とされるのを見てきたワタクシには、シエスタが堕ちている姿が容易に想像できた。
シエスタが耐え抜けるとは思えない。
シエスタが弱い女性とは思わない。
あの陵辱・調教に耐えるのは、人間には物理的に不可能。

「……た……頼む……シエスタは許してやってくれ……。あぐぅっ! くあ゛あ゛っ……!」
「今ここで処刑しないだけで満足なさい」

シェフィールドは冷たい声で言いながら、サイト殿のペニスを乱暴にしごく。
おぞましい物にさわっているように顔を歪め、視線を向けないまま手を動かし続ける。

「こら! あまり動くな! 落ちるぞ!」
「イ……イクッ! イクッ! イッグゥ~~~~~~!」
「うおっ……! ふう……やれやれ。これが大后とは信じられんな」

馬に乗って現れたジョゼフは、腰の上で裸身を震わせる母上を見て、あきれたように吐き捨てる。
40をいくつか過ぎているのに輝かしい美貌、老いてなお美しいと言われた国母は、快美感に脱力しきっていた。
まるで夫に抱かれて果てたように、ジョゼフの胸に体をあずけている。

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