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ヤンデレかがみ

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「あら……つかさ。入ってたの」
「……おっ……お姉ちゃん……!? ご……ごめんねっ! すぐに出るから……!」

私は言葉とは裏腹に、湯船から一歩も動けない。
まるでヘビににらまれたカエル。
……コワイよ……お姉ちゃん。
そんな目で見ないで……!
妖しく光る瞳から目をそらしたいけど、凍ってしまったみたいに顔が動かない。
わたしが恐怖でブルブル震えていると、ゆっっくりお姉ちゃんが近づいてきた。

「そんなに震えちゃって……ちゃんと温まらないと風邪を引くわよ? 一緒に入りましょう? いいわよね?」
「………………うん」

お姉ちゃんの問いに私は、馬鹿みたいに首を何度も縦に振った。
本当はものすごく嫌だけど、嫌なんて絶対に言えない。
……今日は何もしないよね?
学校であんなにイジメたんだから。
貞操帯が壊れるくらい激しくイジメたんだから、もうイジメられないはず……。

「ごめんなさい、つかさ」
「……な、ななな、何? 何のこと……?」
「昼間……学校で私……あんなに、つかさを……」
「……お姉ちゃん……」
「おわびに慰めてあげる」
「……え? あ゛っ!? やっやめて……! おねえちゃ……だめぇっ……! ん゛ぐっ!?」

いきなり後ろから抱きつかれた私は、あわててお姉ちゃんを振りほどこうとした。
その瞬間キスされた。
何をされたか理解するより早く、お姉ちゃんの舌が私の口に入ってくる。
……だ……だめ。
ディープキスは……わたし……っ!

「んむ……ん゛っ……ん゛あ゛っ……ん゛っ……んんん……! はぁっ……はぁっ……はぁっ……! お……おねえちゃん……あヒィッ!」
「ホントつかさはキスに弱いわね。キスだけでスイッチ入っちゃう子なんて、聞いた事ないわよ」
「お姉ちゃん……や、やめて……んぶっ」

弱々しく抗議したら、また口を唇でふさがれた。
さっきと同じように舌が入ってくる。
ディープキスの甘美な味を覚えちゃった私の身体は、お姉ちゃんの舌を跳ねのけられない。
跳ねのけるどころか、自分から舌を出しちゃう。
……私のカラダ、エッチすぎる。
心が泣き叫んでるのを無視して暴走するカラダがうらめしい。
どうして私こんなにエッチに生まれちゃったんだろう?
どうして私お姉ちゃんの妹に生まれちゃったんだろう?
酷すぎる現実から空想に逃避する私を、お姉ちゃんの指が引き止める。

「こんなに狭い穴に太いバイブが入るなんて、人間の身体って不思議ね。受け入れて気持ちよくなっちゃうのは、もっと不思議だけど……ふふふ……」
「おね、えちゃん……っ! お尻……やだっ……! きたな……あ゛っ……汚いよ……あ゛ん゛っ!」

お姉ちゃんの指が2本、お尻の中に入れられた。
本来は出すトコに入れられる。
最初は異物感に泣きわめいたけれど、今は違う意味の涙がこぼれて止まらない。
アソコより感じるようになっちゃったから。
……ぜっったいに誰にも言えないけど、大きいのを出すときも凄く気持ち良くなっちゃう。
終わるころにはアソコから熱い液が、トロトロとあふれている。

「お昼に浣腸しまくってから、1回もトイレに行ってないでしょ? 大丈夫よ。ほら、もっと感じちゃいなさい」
「あ゛っあ゛っ! あ゛あ゛っ! あ゛あ゛ん゛っ……!」





お尻だけで2回もイッちゃった後、私とお姉ちゃんはオフロから出た。
……心身ともに疲れきった身体を少しでも癒すためにお風呂に入ったのに、余計に疲れちゃった。
もう寝よう今すぐ寝よう。
私はできるだけ早く服を着て脱衣所を出る。
そして両親のセックス現場に出くわした。

「……お母さん……」
「いっいやぁっ! つかさ……見ないでっ……あなた……とめ……やめ、てぇっ……! ~~~~~~!」
「おお……相変わらずキレイね、お母さん。とても40歳には見えない絶頂シーン。写真に撮って残しておきたいくらい」
「あははははっ。それは面白いな。次する時に頼もうかな」

お父さんはお姉ちゃんの提案が本当に気に入ったみたい。
何で撮影するかお姉ちゃんと話しはじめた。
……ここに、いたくない。
1秒でも早く離れたい。
私は荒々しく足音を立て、自分の部屋に向かう。
お母さんが快感に潤む瞳を向けてきたような気がするけど、気づかないフリをした。
どんな顔したらイイのか分からなかったから。

「あ、つかさ。お風呂でたの。それじゃあ行こうか、まつり」
「………………」

いのりお姉ちゃんの誘いに、まつりお姉ちゃんは答えなかった。
いや、答えられなかった。
ギャグボールで口をふさがれていたから。
うなだれていた頭を首輪から伸びた鎖で引っぱられ、苦しそうに顔を歪めるまつりお姉ちゃん。
……また何かやったのかな?
私はぜんっぜん知らなかったけど、いのりお姉ちゃんとまつりお姉ちゃんは何年も前から、こういう関係だったらしい。
ソウイウ時はご主人様と奴隷そのものなのに、普段は普通の姉妹みたいに振る舞っている。
血のつながった姉なのに、まるで宇宙人みたいに何を考えているか分からない。
少し前にちょっと説明してもらったけれど、ほとんど理解できなかった。
お父さん、いのりお姉ちゃん、まつりお姉ちゃん、お姉ちゃん……この家にはキチガイと呼ばれそうな人の方が多い。
お母さんと私の方が異常に感じる事がある。

「というか私も異常だよね……女の子と付き合ってたんだから」
「同性愛が異常なんて偏見よ」
「~~~~~~!?」

ひとり言に返事があって、私は文字通り飛び上がった。
言葉が出ないくらいの驚愕。
……ぜ、ぜんっぜん気づかなかった。
いつから、いたんだろう?

「お、お姉ちゃん。何か用? 何も用なかったら私もう寝たいんだけど」
「用があるから来たのよ。みゆきのこと」
「!」

みゆき。
高良みゆき。
私のクラスメイトで大親友で……恋人だった女の子。
私なんかにはモッタイナイくらいの完璧な女の子で、告白された時はドッキリと思い込んだ。

「……ゆ……ゆきちゃんは……どうしてるの……?」

ゆきちゃんは私と付き合いはじめた直後、それを知ったお姉ちゃんが呼んだ男の人に輪姦された。
ゆきちゃんの絶叫とお姉ちゃんの哄笑は、今でも夢に見る。
……その後ゆきちゃんが何をしているのか、何をされているのか全く知らない。
聞いたら例外なく圧倒的な暴力で返されるから、最近はほとんど口にしないようになっていた。
だけど口にしないだけで、もちろん常に気にしていた。
恋人だから。
今でも愛してるから。
ゆきちゃんに処女をあげられたのが、私の人生で最も幸福な事だから。

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