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サンダークラップス!

ブルー・バレット(青の銃弾)……本名は中原大介  16歳
フレア・スター(星の閃光)……本名は直樹(名字は不明)  14歳
グラビティ・ボーイ(重力少年)……本名は佐々木拓也  12歳
ホワイト・クロス(白い十字架)……本名は佐々木和也  12歳  拓也の双子の弟





ブルー・バレット「マジストレートにデータ・ダイナスティか……」
フレア・スター「偽名ですね、間違いなく」
ブルー・バレット「ああ」
ホワイト・クロス「どうして分かるんですか?」
ブルー・バレット「大物すぎる」



ホワイト・クロス「え?」
ブルー・バレット「マジストレートはヨーロッパ最古にして最大の犯罪組織シークレットガバルの首領の名前だ」
フレア・スター「データ・ダイナスティはヨーロッパのどこかに隠れ潜み、人類撲滅を画策し続ける機械生命体の名前だよ。その起源はエジプト文明発祥より古く、地球最大の謎と言われている。世界中のスーパーヒーローの最大の宿敵」
ホワイト・クロス「なるほど」
グラビティ・ボーイ「……おい。何がなるほどなんだ?」



ホワイト・クロス「そんな大物が2人もそろってるなんて変でしょ?」
グラビティ・ボーイ「日本で何か大きなことを計画しているかもしれないだろ?」
フレア・スター「本物が2人も直々に動くような計画なら、世界中のオフビートが日本に集まってるよ」
ブルー・バレット「そんな話は全く聞いてない。100%偽者だな」
グラビティ・ボーイ「……どうして偽名なんて……」



ブルー・バレット「少しでも自分を大きく見せようと思ってるんだろ。そんな事したら、より小さく見られるだけなのにな」
グラビティ・ボーイ「だますのも馬鹿だけど、だまされるのはもっと馬鹿だなあ。何を考えて生きてるんだろ?」
ホワイト・クロス「どうするんですか? 僕たちだけで行くんですか? それとも今回も」
グラビティ・ボーイ「今回はオレたちだけで十分だろ?」
ホワイト・クロス「……でも、もし強いオフビートがいたら……」



グラビティ・ボーイ「大丈夫だって。なあ?」
ブルー・バレット「ああ。今回はオレたちだけで大丈夫と思う」
フレア・スター「………………」
ブルー・バレット「どうした、フレア・スター?」
フレア・スター「………………」



ブルー・バレット「フレア・スター!」
フレア・スター「え? なに?」
ブルー・バレット「何か気になる事があるのか?」
フレア・スター「何となく嫌な予感が……」
グラビティ・ボーイ「また?」



ホワイト・クロス「フレア・スターの予感は当たることが多いから、注意した方がいいですね」
グラビティ・ボーイ「油断禁物ってやつだな」
ホワイト・クロス「先月みたいに独断で動いたらダメだよ?」
グラビティ・ボーイ「わかってるって。同じ失敗をくり返すほどオレは馬鹿じゃねえよ」
ホワイト・クロス「……同じセリフを聞いた事があるような……」



翌日
ブルー・バレット「そっちはどうだ?」
グラビティ・ボーイ「誰もいない……というか、何もない。きれいさっぱり片付けられてる」
ホワイト・クロス「こちらもです……どういうことでしょうか……? 場所、ここで間違いないですよね?」
ブルー・バレット「ああ。間違いない」
フレア・スター「! 静かにしてっ!」



グラビティ・ボーイ「ど、どうした?」
ホワイト・クロス「何ですか?」
フレア・スター「誰か、来る……」
ブルー・バレット「何人だ?」
フレア・スター「1人だけど……グラビティ・ボーイ。敵が見えた瞬間、全力で攻撃して」



グラビティ・ボーイ「え?」
フレア・スター「ホワイト・クロスは障壁をいつでも張れるように」
ホワイト・クロス「は、はい」
ブルー・バレット「……そんなに強そうか?」
フレア・スター「……はい。4対1で互角と思います」



グラビティ・ボーイ「う、嘘だろ?」
ホワイト・クロス「……そんなに強いのなら逃げた方が……」
フレア・スター「逃げたら確実に1人か2人、死ぬよ。グラビティ・ボーイ」
グラビティ・ボーイ「うん。わかってる……」
?「久しぶりですね」



グラビティ・ボーイ「はああああああっ……!」
?「!?」
ブルー・バレット「や、やったかっ……?」
フレア・スター「……いや……」
?「ずいぶん手荒な歓迎ですね。私じゃなかったら死んでましたよ」



フレア・スター「……その声……レインボー・ヴォイス……?」
レインボー・ヴォイス「はい」
ブルー・バレット「お前、こんなところで何してるんだ……?」
レインボー・ヴォイス「それはこっちのセリフと思いますけどねえ。人の家に無断で入って家人に攻撃とは」
ブルー・バレット「ひ、人の家? ここがお前の?」



レインボー・ヴォイス「いえ。私の家ではありません。私の主人が、この家の主です」
ブルー・バレット「……お前の主人は、マジストレートか? データ・ダイナスティか?」
レインボー・ヴォイス「両方です」
ブルー・バレット「……本当か?」
レインボー・ヴォイス「なぜ私が嘘をつかなければいけないんですか?」



フレア・スター「人類を滅ぼしかねない超大物が2人も、こんな小さな町に何の用だ?」
レインボー・ヴォイス「さあ?」
ブルー・バレット「聞いてないのか?」
レインボー・ヴォイス「ええ。わたしは面白い事が始まるような気がしたので来ただけです。大雑把には説明されましたが、細かいところは全く知りません」
ブルー・バレット「大雑把にでも教えてもらえると嬉しいんだがな……」



レインボー・ヴォイス「わたしに勝ったら教えてあげますよ」
ブルー・バレット「………………」
レインボー・ヴォイス「どうしました? 4対1ですよ? ああ、わたしの能力が分からないので慎重になってるんですね? わかりました。特別サービスで教えてあげましょう。わたしの能力は口から発する7種類の『声』です」
ブルー・バレット「なっ……?」
ホワイト・クロス「じ、自分の能力を説明するなんて……」



グラビティ・ボーイ「信じるな、馬鹿! きっと口からデマカセだ!」
レインボー・ヴォイス「嘘ではありませんよ。しかし……そうですね。言葉だけでは信用できないのも無理はありません。実際に見せて、いや、体感してもらった方が説明しやすいし、貴方たちも理解しやすいでしょう」
フレア・スター「ホワイト・クロス! 障壁を!」
ホワイト・クロス「はいっ!」
レインボー・ヴォイス「ふふふ……カワイイですね。そんな薄い壁で私の攻撃を防げると思っているなんて」

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